時間の平野論 ― 一本の線ではなく平面としての時間

小名木善行

このページは、時間を「直線」ではなく“平面”として捉える見方を、非専門家向けに分かりやすく説明したものです。サイト掲載・印刷にそのまま使えます。

直線としての時間(4次元)

縦・横・高さの3次元に「時間」を加えたものが、私たちが普段暮らしている4次元の世界です。ここでは物体は時間の経過に伴って変化し、私たちは「現在」という一点しか見ることができません。

平面としての時間(5次元)

もし4次元全体をひとつの軸にまとめると、その上にもう一本の「時間軸」が立ち上がります。こうして2本の時間軸(時間 x と時間 y)が交差することで、“時間の平面”が生まれます。ここでは時間は一方向に流れるのではなく、前後したり、停止したり、自由に線を描くことが可能になります。

時間 x 時間 y 時間の平面(さまざまな時間線)

直線から見た平面の時間

4次元の直線的な時間から見れば、出来事が前後にずれたり、同時に起きたりするように映ります。しかし5次元の“時間の平野”に立つと、それらは同じ平面上の異なるルートにすぎません。これにより「多元宇宙」や「過去と現在の接触」といった不思議な体験を、ひとつの平面上の現象として説明できます。

比較(要点)

4次元5次元(時間の平面)
時間は一本の直線二本の時間軸がつくる平面
過去→現在→未来の一方向前後・停止・分岐が可能
私たちは“今”しか見られない別ルート(別座標)への接触が概念上可能

哲学的な意味

この「時間の平野論」は、時間をただの直線ではなく、広がりのあるキャンバスとして理解する試みです。その平面上に、人の選択や意識、神の視点が交錯しているのかもしれません。