Google EarthやGoogleマップを使って縄文時代の地形を探る動画です。

海面の高さが時代と共にどのように変化してきたか。
氷河期における海面の低下、CO2濃度が植物の成長に与える影響などをお話しています。
また、沖縄や琉球列島の地形変化や古代文明についても触れられ、琉球が「竜宮」として認識されていた可能性や高天原との関連性についても考察しています。

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氷河期に、現代よりも海面が約140メートル低かった時代が存在していました。
約1万6000年前がその最も低い時期であり、その結果として、現在の海底に沈んでいる部分がかつては陸地として露出していたことがわかります。
このようにして、かつて存在していた「失われた大陸」や陸続きだった場所をGoogle Earthで視覚的に確認することができます。

さらに地球史的な視点からは、CO2濃度の変化が植物の成長に影響を与え、地球上の緑地が時代によって大きく変動していることにも触れています。
太古の時代にはCO2濃度が今よりも高く、その結果として植物が巨大化し、酸素濃度が上昇した時期がありました。
たとえば恐竜の時代というのは、酸素濃度が高くなることで、動物や植物も大きくなり、その後、火災や寒冷化によって再び気候が変動し、氷河期が訪れるという循環が繰り返されたのです。

またユーラシア大陸の中央部に存在した湖や、現在砂漠となっているタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠のあたりがかつては豊かな緑地だったこと、そしてその場所が中国の文明発祥の地でもあったことを紹介しています。
このように地形の変化は、人類文明に影響を与え、また人類自身が、自然環境に大きく影響してきたことが、GoogleMapで見ることができます。

日本列島もまた、かつては日本海が湖であったり、琉球列島が台湾まで陸続きであったという地形の変化がありました。
琉球列島については、琉球という呼称自体が、もともとの「竜宮」から発生しています。
さらにもともと沖縄は高天原であったのかもしれない。
ちなみに「沖縄」という名称は、江戸時代中期に新井白石によって現在の漢字に改められたものです。

Google EarthやGoogleマップを利用して、縄文時代の地形を現代の視点から捉えることができます。
このような地形の変化や人類の歴史を学ぶことで、古代の日本や世界の姿を新たな視点で理解することができます。

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