瀬織津姫についての解説です。
瀬織津姫は、川や海の力で人々の罪や汚れを清める神様です。
大祓詞に登場しますが、『古事記』や『日本書紀』には記載されていません。
その理由を、本動画では、当時の政治的な背景や、国を陸上国家としてまとめるために海を象徴する神を省く必要があったのではないかと説明しています。
祖代を代表する重要な神様の御名を消してまで、我が国は国を護ろうとしたのです。
そうした先人たちへの感謝の心を持つことが、歴史を学ぶうえでの不可欠な要素であることをお話させていただきました。

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この動画では、瀬織津姫について詳しく解説しています。
瀬織津姫は、大祓詞に登場する神様で、人々の罪や汚れを川や海の力で浄化する御役目を持たれた神様です。
しかし、古事記や日本書紀には瀬織津姫の記載がないため、その存在があまり知られていません。
動画では、なぜ瀬織津姫が古事記や日本書紀に記載されていないのかという疑問について、政治的な背景を交えながら考察しています。

瀬織津姫は「祓戸の大神」として知られ、川や海を使って人々の罪や汚れを清める重要な神です。
大祓詞には、その役割が具体的に書かれており、瀬織津姫は山から流れ出る川の流れを利用して、すべての汚れを海に押し流すとされ、大祓詞にも出てくる重要な神様です。

にもかかわらず、瀬織津姫が古事記や日本書紀には登場していません。
理由として、陸上国として国を統一しようとした当時の政治状況が関係している可能性が考えられています。

日本書紀や古事記は、日本を一つの国としてまとめるために作られた歴史書です。
当時、日本は独立した諸国の豪族たちのゆるやかな連合体のような形で存在しており、それぞれが独自の文化や歴史を持っていました。
これを武力ではなく、文化と歴史で統一しようとされたのが持統天皇です。
その一環で、日本書紀や古事記の編纂が行われましたが、瀬織津姫のような海を象徴する神は、陸上国家としての統一を進める上で、あえて省かれた可能性があるのです。

倭人は、もともと海洋性民族です。
船を持って暮らしていたのです。
そうであれば、もし隣国が攻めてきたならば、人々は「海に逃げる」という選択肢を持ちます。
国を護るより、家族を護りたいからです。
それでは国が滅んでしまう。

けれど、同時に過去の様々なものを否定しない。これもまた日本文化の特徴です。
たとえば日光東照宮は、前の前の政権ですが、そこにはいまも徳川家康を祀る神社が残っています。
日本は、過去のものを大切にし、それを形を変えながらも次世代に受け継いでいく国だからです。
そうした精神を忘れないことが大切です。

この動画を通じて、日本の神話や歴史、そして文化を深く理解することの重要性を述べさせていただきました。

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