この対談では、矢作直樹先生に「多次元世界と現実世界の関係」をテーマにお話いただきました。量子論を背景に、人間の意識がどのように高次元と繋がり、どのような形で情報を受け取るのかを掘り下げています。

量子論と多次元世界

近年の量子論は、人間の意識が一瞬の集中によって高次元世界にアクセスする可能性を示唆しています。
3次元空間を超えた世界には時間や空間の制約がなく、そこで得られる情報が現実世界での意思決定や予知をもたらすことがあることが指摘されています。

夢とインスピレーションの役割

対談では、夢やインスピレーションを通じて得られる情報は、あるいは明晰夢や離脱体験というと、スピリチュアルな話と思いがちですが、誰しも夢を見るし、​​ものごとに集中することでインスピレーションを得ることもあります。
それらは、スポーツならゾーンに入ると言いますし、発明や文学では天啓と言うし、勉強ならゾーンに入ると言います。これを日本の古い用語で中今(なかいま)と言います。
そしてこれらを通じて得られる視点は、我々が住む3次元空間を超えたものである可能性があります。

歴史的事例の考察

日本海海戦での秋山真之の予知や、江戸時代の地方民が殿様の動向を察知していた事例など、歴史的事実を通じて高次元的な認識を得ている実例がありますが、これらは単なる偶然ではなくて、人間の能力の一端であると考えられます。

科学と日本の精神文化の融合

古代日本の縄文文化に見られる「中今(なかいま)」、すなわち「今ここに集中する感覚」が、現代科学でも再評価されつつあります。日本人が古来から持つ精神文化が、量子論的視点から肯定されつつあるのです。

脳の役割と意識の可能性

臓器移植において、腎臓移植など霊(ひ)が薄いところではなんでもないのに、心臓などの霊(ひ)が濃い臓器の移植のときには、もとの臓器の持ち主の記憶が移ることがあります。つまり意識を持つのは脳だけではないということがある程度証明されているわけです。
すると脳の役割は、一般に言われる肉体の指令所としての機能だけでなく、もしかすると高次元と現世をつなぐ変換器である可能性があることが指摘されました。

ハーフミラーとしての世界観

あちらの世界からは、この世界がまるでハーフミラー越しに見るように、丸見えになります。
けれど高次元の存在にとっては、私たちにとって恥ずかしいことでも「犬が散歩でウンチをしているようなもの」としてしか認識されません。
ただし、何から何まで観られているということは、意識しておく必要があります。

結語

この対談は、科学と伝統を融合させ、新たな世界観を発見する重要な一歩です。
多次元世界や意識の可能性について考えることは、日本の精神文化を再評価し、現代社会における価値観を見直す契機となるからです。
次回、さらにお話を深めていきます。

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