園城寺の行尊は、延暦寺の焼き討ちで寺を失うも、倒れた山桜に励まされ再建を果たしました。彼の歌は困難に立ち向かう力を伝えます。
延暦寺の焼き討ちと行尊の試練
行尊は12歳で園城寺に入門し、厳しい修行に励んでいました。しかし、26歳の時、延暦寺の僧兵による焼き討ちで寺は全焼してしまいます。これは、天台宗内での教義の違いから生じた争いでした。全てを失った行尊たちは、近隣で托鉢を行い、再建の資金を集め始めます。
倒れた山桜との出会い
托鉢の旅の途中、行尊は山中で風に倒れながらも満開の花を咲かせる山桜を見つけます。その姿に感銘を受け、「もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし」という歌を詠みました。この山桜のように、誰に見られなくとも自らの道を貫こうと決意します。
再建とさらなる試練、そして教訓
行尊たちは努力の末、園城寺を再建し、修行を再開しました。しかし、67歳の時、再び延暦寺の僧兵による焼き討ちに遭います。それでも諦めず、再度托鉢を行い寺を復興させました。行尊の生涯は、困難に直面しても信念を持ち続けることの大切さを教えてくれます。
