参政党を中心に移民問題や夫婦別姓が争点化する中、坂東忠信氏が外国人政策の危険性、報道の偏向、政治家の限界を鋭く指摘。国民の意識改革こそが日本を変える鍵だと語ります。
■ 争点化する移民・夫婦別姓──坂東氏が語る背景と危機意識
今回の放送では、参政党を中心に注目されている「移民問題」や「夫婦別姓」について、坂東忠信氏が長年の現場経験と情報分析をもとに鋭く解説しました。
現在、国政選挙の議論では消費税や補助金ばかりが注目されがちですが、より本質的な「国家のかたち」を揺るがす移民政策や価値観の変容が、じわじわと社会に影響を及ぼし始めているという警鐘が鳴らされました。
坂東氏は特に「移民」と「難民」の違いや、「入国制限法」の構想、また外国人技能実習制度の形骸化に言及。
単に労働力として外国人を受け入れるのではなく、「文化的背景」や「価値観の相違」が、長期的には国家の統合性に重大な影響を及ぼすことを繰り返し指摘しました。
夫婦別姓の問題に関しても、「家族の一体性」や「子供の安心感」に重きを置く日本独自の文化を尊重すべきだと述べました。
■ 「日本人ファースト」は差別ではない──保守思想の再定義
対談では、参政党をはじめとした複数の保守系新党の登場と、彼らの掲げる「日本人ファースト」思想についても論じられました。
坂東氏は、「日本人を第一に考えることが差別だ」とする昨今の空気に対して、「それは家族を第一に考えるのと同じことであり、何ら恥じることではない」と明言され、むしろ現代の日本政治に欠けているのは、そうした「当たり前の感覚」だと坂東氏は強調します。
「国防・防犯・防災」という3つの視点から国家を守るべきであり、入国制限の基準や、外国人による社会福祉の乱用などについてのガイドラインの制定が不可欠だと訴えました。
また、夫婦別姓についても、かつての「世帯同士の結婚」の文化と現代の個人主義的価値観との混同に警鐘を鳴らし、「日本の進化した“選択的夫婦同姓”制度こそが、世界に誇れるものだ」と論じました。
■ 意識が政治を変える──「ヒーロー」は担がれるお神輿
終盤では、「政治が意識を変えるのではなく、意識が政治を変える」という信念が語られました。
坂東氏は、「私は議員になる気はない。なぜなら、本当のことを語る議員は選ばれないから」と率直に語り、国民一人ひとりの意識変革の必要性を説きました。
日本におけるヒーローとは、スーパーマンのような英雄ではなく、みんなが担いで盛り上げる「お神輿」だという比喩は印象的です。
どの政党や候補を担ぐかは、そのときどきの状況に応じて変わっても、「日本を第一に考える」という芯の通った意識こそが本質であると訴えます。
また、報道の偏向についても触れ、「権力の監視」を自称するメディアの実態は、しばしば印象操作や情報の切り取りにすぎないと厳しく批判。
「ジャーナリズムの原点に立ち返る必要がある」と提言しました。
