中国の抱える社会問題について、人的・経済的・地域的な問題と災害対応の不足を軸にした、坂東先生の解説です。
法治国家でなく人事国家である中国では、上司の裁量に依存する文化が組織を混乱させています。また、少子化や人口減少、経済格差が深刻で、ロックダウンの影響も加わり、社会の不安定化が進行中です。さらに、中国からの脱出者の増加が今後の課題となっています。
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【タイトル】中国の社会問題
坂東先生をお迎えして、中国が抱える社会問題についてお話を伺いました。
坂東先生は静岡県浜松市からのライブ配信です。
今回のテーマは「中国の社会問題」です。
▼社会問題の分類と内容
中国には多くの問題が存在し、それらが相互に絡み合っているため、具体的に分けて整理することが必要です。
主に以下の4つに分類されます。
1 人治問題
中国は法治国家ではなく、人事国家であるという特徴を持ちます。
つまり、上に立つ人の裁量次第で物事が決まるため、社会全体がその影響を受けやすいという問題があります。
特に、自己利益を優先するリーダーシップが横行し、庶民の幸福が軽視される傾向があります。
2 人口減少問題
少子高齢化や人口減少の問題は中国でも深刻です。
かつての一人っ子政策が影響して人口増加が停滞したといわれていますが、離婚再婚を繰り返すことで複数の子を持つことが事実上可能でした。
一方、現在の人口は9億7000万人という話があります。
複数のソースからの情報ですが、おそらく正しい。
かつて15億の人口を持つと言われた中国ですが、その人口の減少理由としては、
(1) 567による死者の増加
(2) そもそも15億という数字自体が嘘だった
といった点を指摘しています。
3 格差社会による地方の反乱問題
地方では、言うことを聞かない民衆に、地方官僚が警察の動員を図ったところ、逆に警察がボコボコにされたといった事例が複数報告されています。
現代の中国では、かつてのような中央一強体制が、すでに崩れつつある状況にあります。
4 災害対応問題
自然災害の対策が不十分であり、人為的な災害(人災)が頻発しています。
政府の無策や無計画な対応が被害を拡大させています。
▼人的問題の詳細
中国では、上に立つ人物の意向が社会全体に影響を与えやすく、組織の中でも上司のご機嫌を伺う文化が根付いています。この結果、下級職員が上司の指示を過剰に拡大解釈し、誤った行動を取るケースが頻繁に見られます。
例えば、上司の軽い指示が現場に届くまでに膨大な作業量に膨れ上がり、現場の負担が増大することがしばしばあります。こうした「ごますり文化」が組織全体の効率を著しく低下させ、最終的に社会全体に悪影響を及ぼしています。
さらに中国の人口は減少しつつあります。
偽装人口統計の問題も指摘されており、実際の人口が政府の発表よりも大幅に少ない可能性があります。
▼日本への影響
中国国内では経済的な疲弊が進んでおり、ロックダウンの影響もあって社会の安定が危機に瀕しています。
このため中国からの脱出者が増加しています。
はじめは富裕層から。
けれど今後は、中国国内の不安定さが増し、貧困層も中国を脱出してくる可能性があります。
以上の内容を通じて、中国の社会問題の深刻さとその影響の広がりについての考察でした。
坂東先生、ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
今後もこのような情報を通じて、現状を正しく認識し、適切な対策を講じることの重要性を再確認しました。
なお、今回はお時間の関係で、地方の反乱と災害対応の問題までをお伺いすることができませんでした。
この件につきましては、また日をあらためてお伺いしたいと思います。
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