本動画では、ストレスを軽減し、自己調整力を高める「自律訓練法・中級編」を詳しく解説。初心者向けの基本技法を超え、より実践的な応用法や、自律訓練の意義、日常生活での活用法を具体的に紹介します。

超実用的な自律訓練法・中級編とは?

本動画では、心の安定を取り戻し、ストレスを軽減するための「自律訓練法・中級編」を解説します。基礎をマスターした方向けに、より実践的なアプローチを紹介し、日常生活において即座に活用できる技法を学びます。さらに、他者に依存せず、自力で心を整える「自力救済」の重要性についても深く掘り下げます。

  1. 自律訓練法・中級編の基本と実践

自律訓練法とは?

自律訓練法は、ドイツの精神科医シュルツによって開発されたリラクゼーション技法です。体の感覚に意識を向けることで、ストレスを軽減し、心身のバランスを整えることができます。初級編では、腕や足の重さや温かさを感じる練習を行いましたが、中級編ではさらにその精度を高め、日常生活で瞬時にリラックス状態に入れるよう訓練します。

中級編のポイント
 1. 暗示の簡略化

初級では「右腕が重い」「左腕が温かい」など、細かく段階を踏んでいましたが、中級編では「両腕両足が重くて温かい」「お腹が温かい」など、簡略化することで、より速く深いリラックス状態へ入れるようにします。
 2. 短時間×回数のトレーニング
一度に長時間行うよりも、短い時間(1〜2分)で回数を増やすことで効果を高めます。例えば、3分×1回よりも、1分×3回の方が効果的です。特に緊張しやすい人は、短時間の練習を積み重ねることでリラックスしやすくなります。
 3. 環境への適応
初級編では静かな環境で訓練を行いましたが、中級編では電車の中や騒がしい場所でも実践できるようにします。どんな環境でもリラックスできるように訓練することで、日常のストレスにも柔軟に対応できるようになります。

  1. 自律訓練法と「自力救済」の重要性

他力救済と自力救済の違い

心の問題を抱えたとき、多くの人は医師やカウンセラーに相談します。しかし、他者に依存する方法(他力救済)には限界があります。例えば、心理カウンセリングを受けても、深刻な悩みは簡単に話せるものではなく、また専門家の質や相性に左右されることもあります。
一方で、自分自身で心を整える「自力救済」の方法を身につけることができれば、他人に依存せず、どんな状況でも自分の精神をコントロールする力が身につきます。

心理カウンセリングの限界
 • 話せない悩みの存在
深刻な悩みほど、人には話しづらいものです。特に道ならぬ恋や家族関係の問題など、カウンセリングを受けたとしても本質的な部分を話せないケースが多々あります。
 • 依存のリスク
カウンセラーに頼りすぎると、いつしか「カウンセラーなしでは生きられない」という依存状態に陥ることも。これは、心理療法の負の側面の一つです。
 • 本物と偽物の見極め
本当に信頼できる指導者は「自立を促す」存在です。「この方法だけが正解」「私を信じなければ不幸になる」といった言葉を使う人には注意が必要です。

  1. 日常生活での活用法と実践テクニック

緊張・ストレスを即座にコントロール
 • スピーチやプレゼンの前に
人前で話す前に自律訓練法を用いることで、過度な緊張を和らげることができます。適度な緊張は必要ですが、緊張しすぎると実力を発揮できません。心の中で「両腕両足が重くて温かい」と唱えるだけでも、リラックスできます。
 • 日常のちょっとした隙間時間を活用
電車の中、昼休み、仕事の合間など、1分間でも自律訓練を行うことで、リフレッシュ効果が得られます。特に、現代の忙しい生活の中では、短時間でできるリラックス法は大きな武器となります。

「自律訓練法=タバコを吸う感覚」で気軽に実践

タバコを吸う人が、一服することで気分転換するように、自律訓練法も「ちょっと気持ちをリセットする時間」として活用できます。「両腕両足が重くて温かい」と唱えるだけで、たった1分で心が落ち着くのです。これを習慣化すれば、ストレスへの耐性が格段に向上します。

まとめ
 • 自律訓練法・中級編は、より短時間・実践的な方法を重視する
 • 騒がしい環境でもリラックスできるよう訓練する
 • 他力救済に頼りすぎず、自分で心を整える力を養うことが重要
 • ストレス社会を生き抜くために、日常の隙間時間で実践するのが鍵

この方法を身につけることで、日々のストレスを軽減し、心の安定を手に入れることができます。次回はさらに高度な技法を紹介する「上級編」です。お楽しみに!

Screenshot