北辰一刀流、直心影流宗家、椎名市衛成胤先生と、武道の本質について話し合いました。
人は、心臓を貫かれても、15秒間は脳が動き、体を動かすことができることを、昔の武士は経験上常識として心得ていました。いまのスポーツ化した武道は「一本」か「10カウント」で勝負がつきますが、実践では脳が動く限り、戦うことができるわけです。日本の武術は、このことを踏まえ、単なる戦いの技術ではなく、命を犠牲にしても仲間や国を守るという精神が基盤として発展してきました。
対談では、坂本龍馬の死や日露戦争での白襷隊、神風特攻隊の例などを通じて、日本の武道や武士道精神がどのように人々の行動に影響を与えてきたかを示しています。そんな日本武道の精神は現代にも通じています。また、日本人は皆、共通の祖先を持ち血の繋がりを持ちます。その精神を持って、困難に立ち向かうべきだと語られています。
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この対談全体を通じて、日本の武道の本質や、日本人の精神性、日本の伝統的な価値観が現代にも生きているというメッセージをお伝えさせていただきました。
動画では、北辰一刀流、直心影流宗家、椎名市衛成胤先生との対談を通じて、日本の武道や歴史的な戦い、そして日本人が持つ精神性について語り合いました。日本の武士道精神や武道の本質がどのように日本人の行動や考え方に影響を与えているかのお話をいただきました。
はじめにまず、「15秒の意識」について触れています。心臓が止まった後でも、脳の意識は15秒間残るという医学的な事実が紹介され、このことが戦場でどのように役立っていたかについて説明されています。特に、日露戦争での203高地の戦いにおける白たすき隊の例を話し合いました。白たすき隊に志願した日本陸軍の兵士たちは、たすきを背中ではなく、あえて前に✕印をつけて突撃しました。これには敵が本能的にたすきを狙って撃つという心理的な効果があり、その間に兵士たちは心臓が貫通しても15秒間は前進し続けることができたという話です。この15秒間が、前線を50メートルも進めることができたという具体的な戦術に繋がっていたのです。
この「15秒間の意識」というテーマは、日本の武道における精神性と密接に結びついています。武道は単に技術や戦いのスキルを磨くものではなく、命を賭してでも国や仲間を守るという強い意志と覚悟が必要であると述べられています。特に、日本の武道には「死ぬ覚悟」が含まれており、それがあるからこそ、心臓が貫かれてもなお戦い続けることが可能になるという点が強調されています。これは、特攻隊や過去の戦士たちが戦いに臨んだときの精神と共通するもので、日本人特有の精神文化として根強く残っているものです。
特攻隊も同じです。彼らが自らの命を犠牲にしてでも日本を守るために戦った背景には、単に戦術的な意図だけではなく、国や家族を守りたいという強い思いがあったことを話しました。特攻隊員たちは、心臓を撃ち抜かれても、15秒間は意識があるのです。そして15秒あれば、敵艦に突入することが可能でした。これもまた実戦を前提として発展した日本の武士道精神と強く結びついたものです。日本人には、命を捧げてでも国や仲間を守るという覚悟が根付いているのです。
日本人は、27代さかのぼると、日本人全員が親戚になります。日本人は他民族とは異なり、同じ国土に住む者同士が血縁を持ち、それが日本の伝統的な精神文化を支えているのです。だからこそ日本人は、自分の命を犠牲にしてでも国を守ったのです。
その精神は、現代にもちゃんと息づいています。
現在武道は「ゲーム化」していますが、そもそも武道は、単なる技術ではなく命を賭けた真剣勝負です。武道は、相手を倒すことだけが目的ではなく、命をどう使うか、どのようにして有効に自分の命を捧げるかという深い意味を込めて修行したのです。現代の武道家たちもまた、本来の武道の精神を取り戻してほしいと思います。
現代日本人の中にも、日本の武士道精神は、しっかりと生き残っています。ですから、多少の困難には負けずに明るい気持ちを持って前進することができるのです。
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