少数政党の役割とその意義についてのお話です。
少数政党は無意味だという人がいますが、まったくそうではありません。むしろ、いまは少数政党であっても、これからの日本の政治に、きわめて重要な意義を持つ存在です。
現在の日本は多くの歪みを抱えており、そうした問題に真っ向から取り組む少数政党の存在は、不可欠です。
朝まで生テレビのような議論形式がは、これまで社会の問題解決に何ら寄与してきませんでした。現代政治の枠組みは、これまでは支持基盤や資金提供者に依存してきましたが、そうではなく、国民の協力によって国民全体の利益を考えた政党が必要です。そしてその政党は、対立や闘争の政党ではなく、日本文化を扇の要に持つ政治の必要が高まっています。
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今回の講演では、少数政党の存在意義と役割、そして日本政治の現状についてお話しました。
少数政党は無力であるという人がいますが、そうではありません。
しがらみのない少数政党こそが現代日本が抱える様々な歪みに対抗し、国民の利益を守るために重要な役割を果たすことができるのです。
- 少数政党の意義と課題
少数政党は、大手政党のように広範な支持基盤や資金提供者に依存するのではなく、むしろしがらみのない少数政党だからこそ、国民全体の利益に根差した政策を打ち出すことができるのです。
現在の多くの政党が特定の企業や宗教団体から資金提供を受けており、その結果として日本国民全体の利益ではなく、一部の団体や外国の利益に貢献する政策を推進している現状があります。
そういう政治の仕組みが、国民経済を促進するなら、それはそれで結構です。
けれど現代日本の惨状は、まさにそうした「一部の人たちの利益のための政治」が引き起こしているということができます。
従って、少数政党が成功するためには、明確な理念を持ち、その理念を一貫して支持し続けることが不可欠です。
単に議席が欲しいからと、特定の問題に対して一点突破を狙うことは邪道です。
幅広い政策課題に対して真剣に取り組む政党こそが求められているのです。
- 政治における対立と調和
次に、講演では政治における対立や闘争が日本の発展に寄与してきたのか、という議論です。
『朝まで生テレビ』は、1987年から毎週大激論を繰り広げてきましたが、これによって政治問題がひとつでも解決したものがあるのかといえば、答えはNOです。
たいせつなことは、議論や対立にあるのではなく、調和と協力を基盤にしようとする日本人としての根幹がいま問われているのです。
これまでの労使の対決や政党間抗争といった戦後的な枠組みで、現代日本が抱えている問題の解決はできません。
- 政治参加の重要性と責任
政治は国民の縮図です。
国民一人ひとりが自身の投票の重要性を認識し、どの政党や候補者が本当に日本のためになるのかをしっかりと考え、行動する必要があります。
単に大政党に所属する候補者に票を投じるのではなく、少数でも真摯に日本の未来を考える政党や候補者を支持することが、今の日本には必要です。
- 日本の歴史と伝統に基づく政治の重要性
政治の改革も日本の改革も、日本の歴史伝統文化の沿線上に存在します。
つまり日本の歴史と伝統を学び直す努力がなければ、枝葉末節の議論と対立だけに終止することになるのです。
少数政党であっても、ただ他党や現状の日本の問題点を指摘するだけなら、存在の意味はありません。
この点、参政党は学びを重視し、国民全体が日本人としてのアイデンティティを再確認しようとしています。
つまり、根底から変える国民運動です。
これは素晴らしい活動です。
- 日本人の品格と倫理観
元いた組織や政党の悪口を公然と述べる人がいます。
身内や近しい人に、元いた組織の問題点を話すことは、それは結構なことです。
なにしろ、納得がいかないから辞めたのです。それを話す相手はあって良い。
けれど、公にそれを公表するのは、聞かれた場合は仕方がないですし、さんざん一方的に言われてきて、我慢に我慢を重ねて、ついに言ってしまうのは、これは「あり」です。
けれど、聞かれてもいない、自分が攻撃を受けているわけでもないのに、公の電波や公衆の前で自分からペラペラと口にするのは社会常識の欠如を指摘されても仕方がないことです。
なぜなら元所属した組織に一定の敬意を払うのは、社会人の基本的倫理だからです。
政治家や公人は、社会の道徳的規範者でもあります。
そうした品格が欠けている者が多いのは、残念なことです。
- 未来の日本を見据えた政治
今の時代に必要なことは「今だけ、金だけ、自分だけ」という考え方ではなく、国全体の調和と長期的な繁栄を見据えた政治の実践です。
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