歴史とは「過去の事実・証拠・合理的説明」の三要素が揃ったものです。単なる事実の暗記ではなく、物語として構成される必要があります。本動画では歴史の定義と意義、そして虚構がもたらす危険性について解説しています。
◉ 歴史と社会科の違い:ストーリーとしての歴史
歴史とは何か?という本質的な問いに対し、まず最初に語られるのは「社会科との違い」です。学校で学ぶ「歴史」は、実は「社会科歴史的分野」であり、それはGHQ占領下に文部省が修身・歴史・地理の授業を廃止し、代わりに導入されたものです。
社会科では単に「いつ何が起きたか」という事実を暗記するのみであり、過去の出来事に対して因果関係や背景、影響を深掘りして理解することはありません。
それに対して「歴史」は、単なる出来事の羅列ではなく、「事実に基づいたストーリー」である必要があります。たとえば、壇ノ浦の戦いで源氏が平家を滅ぼしたというのは事実ですが、それがなぜ起き、どんな影響を及ぼしたのかという前後関係を説明して初めて「歴史」となります。
◉ 歴史を成立させる三要素:事実・証拠・合理的説明
歴史が成立するためには、「過去の事実」「証拠」「合理的(論理的)な説明」という三つの要件が必要です。これらが揃って初めて、出来事は「歴史」として成立します。
例として紹介されたのは、古代イタリアのポンペイという町。かつては伝説の存在とされていましたが、発掘によりその遺構が発見され、事実と証拠が確認されました。そこに合理的な説明が加わったことで、初めてポンペイは「歴史」として認定されるに至ったのです。
反対に、事実や証拠に乏しい話は「ファンタジー」に過ぎず、歴史と呼ぶことはできません。
◉ 虚構の危険性と、歴史が現代に果たす役割
動画ではいくつかの例を挙げながら、「歴史ではない話」がどのように誤解や対立を招いているかについても言及されます。
たとえば、李舜臣の亀甲船の話や、南京事件、いわゆる従軍慰安婦問題などが取り上げられています。これらの話には実際に裏付けとなる証拠がなく、合理的な説明が困難であるため、歴史ではなく「政治的ファンタジー」にすぎないという見解が示されています。
こうした虚偽の歴史は、国際関係において深刻な対立の種となり、未来に禍根を残す危険性があります。事実に基づかない話を元に未来の方向性を決めてしまえば、判断を誤り続けてしまうことにもなりかねません。
だからこそ、過去を正しく見つめ、真実に根ざした歴史認識を持つことが重要なのです。
◉ 歴史を学ぶとは:知恵と視点の獲得
歴史を正しく理解することは、過去を知るだけでなく「今を生き抜く知恵」を育むことにつながります。
歴史は一つの視点だけでなく、複数の立場から客観的・合理的に解釈されるべきものであり、それによって社会の本質をより深く捉えることができます。
また、証拠に基づく合理的な解釈を行うには、自分自身の頭で考えることが不可欠です。たとえば、本能寺の変における明智光秀の生存説についても、出てきた証拠を否定するのではなく、それが意味する可能性を多角的に考察することで、新たな仮説が生まれることになります。
歴史とは常に多面的であり、それを読み解くことができる力こそが、現代を生き抜くための大きな武器になるのです。
