【美しい国の原点がここに!】我が国の女性尊崇の文化|小名木善行

今回発売された書籍『女性の日本史』は、グッドブックス社から出版され、既刊の『庶民の日本史』および『奇蹟の日本史』に続く三部作の完結編として位置付けられます。このシリーズは、日本の歴史における庶民の視点や奇跡的な文化の形成過程を描き、特に女性が果たした役割に焦点を当てております。

1 執筆の意図

日本の歴史を振り返ると、庶民が積み上げた独自の文化と平和な社会が奇跡的に継承されていると考えられます。本書は、日本の歴史における女性の役割の重要性に焦点を当て、「女性が神様と直接繋がる力を持つ」という日本古来の考え方を根底に置いて執筆されました。この視点に立つことで、新たな歴史の理解が深まりました。

2 内容構成

第一章 古代日本と女性尊崇
第二章 諸外国の女性観
第三章 日本の女性観
第四章 歌で読み解く女性の輝き

3. 執筆を通して得た気付き

日本古来では、女性が神と繋がり、生命を生み出す力を持つ存在として認識されており、これが日本の平和で豊かな社会形成に大きな役割を果たしてきたと考えられます。例えば、縄文時代の土偶が女性を象ったものであり、生命の創造者としての女性の役割が示唆されています。
また、男性が競争を通して社会階層を形成する一方で、女性は命を守り伝える役割を担い、社会の平和を保つための重要な要素となっています。

4. 歴史的背景と日本独自の役割分担

日本では、推古天皇以前の天皇はすべて男性であり、「大王(おおきみ)」として国家権力の象徴でしたが、政治的裏付けとして女性が神と直接つながる「太后(おほきさき)」の役割を担い、両者が補い合う形で社会が維持されてきました。この役割分担が、推古天皇以降、天皇が神と直接つながる役割へと進化したと考えられます。

5. 本書の意義

『女性の日本史』は、日本の文化や価値観が女性の役割に深く根ざしている点を明らかにするものであり、日本人としての誇りや理解を深める一助となることを目指しています。

この書籍は、広く一般の方々に日本の歴史と女性の役割に対する新たな視点を提供するものであり、多くの方々に手に取っていただきたいと考えております。

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