経済の「メタボ化」問題を軸に、AI時代における労働や社会構造の課題を深掘り。東郷潤先生は、不要な仕事の削減や雇用の再配置の重要性を訴え、「法定人件費率」や「みなし人件費率」といった斬新な提案を提示。寄付やボランティアを活用した新しい社会貢献の仕組みづくりも解説されました。また、AIのリスクや未来の可能性についても議論が展開され、経済と社会の在り方を再考する重要な内容が語られています。
なお、この動画のライブ放送後、かなり突っ込んだ生臭い話を東郷先生としています。
その内容については「倭塾サロン」で公開しています。
○該当ページ
https://salon.hjrc.jp/?salon-video=%e6%b3%95%e5%ae%9a%e4%ba%ba%e4%bb%b6%e8%b2%bb%e7%8e%87%e3%81%a8%e7%8f%be%e4%bb%a3%e7%a4%be%e4%bc%9a%e3%81%ae%e8%aa%b2%e9%a1%8c%e3%81%ab%e8%bf%ab%e3%82%8b%e6%b7%b1%e6%8e%98%e3%82%8a%e5%af%be%e8%a9%b1
- 経済のメタボ化と新たな提案
東郷潤先生は、現代経済における「メタボ化」とは、不要な仕事が増えすぎている状態であると説明。戦争や過剰医療などの有害な仕事が生産力の向上により必要以上に作られ、結果として失業者の増加や経済の非効率化を引き起こしていると指摘します。その解決策として、「法定人件費率」の導入を提案。企業が浮いた人件費を社会に還元する仕組みや、寄付金を通じた雇用の再配置など、新しい経済モデルを構築する重要性を説かれました。
- AI時代の社会課題と対応策
AIが普及し、今後15年で多くの仕事が消滅すると予測される中、AIでは代替できない「人間の温かみ」を伴う仕事の重要性が増すと議論されました。具体的には、訪問看護やカウンセリング、犯罪予防活動など、現時点ではボランティアに頼る領域を産業化する必要性を提起。人と人の触れ合いが生む社会的価値を重視し、AIとの共存を目指すべきであると強調されました。
- AIのリスクと未来への期待
AIが進化を遂げる一方で、その利用方法や所有権に関するリスクも取り上げられました。AIの暴走や独占によるディストピア化の危険性を指摘しつつ、東洋思想に基づく調和的なAI活用が未来を切り開く鍵であると議論。AIは合理的で矛盾を見抜く特性を持つため、競争至上主義ではなく、共生を重視した運用が必要とされました。日本の伝統的価値観が世界に与える可能性についても希望が語られました。
まとめ
本対談では、経済の根本的な問題とAI時代における未来像を描きました。社会の再構築に向けた具体策として、雇用の再編や新たな社会貢献モデルの提案がなされ、AI活用の可能性とリスクについても深く考察されました。経済と技術が進化する中で、人間性を取り戻すためのヒントが詰まった内容となっています。