本配信では、安倍元総理の名を利用した“政治的便乗”について、小坪慎也氏とともに警鐘を鳴らします。故人の名を勝手に代弁し、信頼を得ようとする行為の問題点に迫ります。

今回の配信では、小坪慎也氏が東京出張帰りの移動中にもかかわらず、倭塾ライブに出演。話題の中心は、安倍元総理の名前をあたかも“自分の後ろ盾”かのように利用しようとする人々についてでした。

安倍元総理がご存命であれば、賛否両論を伴う政策に対して明確なスタンスを取られたでしょう。しかし、現在はその“意思”を勝手に代弁する人が増えており、政治家だけでなく保守系言論人の間にも見られます。

中には「安倍元総理ならこう言った」「遺志を継いで行動している」と語ることで、他者の意見を封じ、自らの正当性を演出しようとするケースすらあるのです。

小坪氏は「そういう人々は信頼に値しない」と断言。むしろ、故人を利用することでしか信頼を得られない人間性そのものに問題があると指摘しました。

◉ 故人を神格化し“マウント”を取る構図

配信中では、「安倍元総理の遺志を継ぐ」という言葉が、いかに安易に使われているかが取り上げられました。安倍氏と深い関係を持たなかった人物が、その名を多用することで“安倍ファン”の支持を得ようとする動きがあるのです。

例えるならば、「他人の家の位牌を持って、自宅の政治運動に使うようなもの」。この構図は、「不気味」「気持ち悪い」もの。安倍元総理をアイドル化し、あたかも“神の声”のように扱い始めた流れには、慎重であるべきです。

また、故人を利用した発言が増えるほど、現実に関係性を持っていた政治家たち――とくに清和政策研究会(いわゆる“清和会”)の先生方が苦言を呈しているのも事実です。

「安倍元総理と深い関係のあった人物は、その名を軽々しく使わない」というのが、現実の保守政治家の間での常識となっているのです。

◉ ネットとリアルの乖離と保守系メディアへの警鐘

小坪氏はさらに、「ネットと現実の政治空間が乖離している」との問題提起を行います。とりわけ保守系メディアにおいて、読者受けを狙った“安倍神話”の量産が行われた結果、多くの人々が誤ったイメージを抱くようになったと言います。

その背景には、「安倍さんと人間関係がない人が語る“安倍元総理像”」の氾濫があります。ネットで人気を博すために名前を連呼し、まるで遺言のように語る…。これは、ビジネスとしても非常に“お手軽”で“バズりやすい”手法ですが、現実の人間関係とは大きくかけ離れているのです。

今後、清和会所属の実力者たちが復権していく中で、このような軽々しい“名前ビジネス”は、内部的にも強く非難され、社会的信頼を失う可能性が高まると語られました。

また、これは安倍元総理に限らず、皇室や他の著名人に対しても言えること。誰かの“遺志”を代弁して他者を操作しようとする行為は、保守の精神とも、日本人の美徳とも相容れないものです。

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本配信では、安倍元総理に敬意を払いつつも、その名を利用した“方便的政治手法”を厳しく批判し、真の信頼とは何かを問い直す重要な視点が示されました。今後の政治議論において、安易に名前を振りかざす言説に対して冷静な目を向けることの必要性を、多くの視聴者に感じていただける内容です。

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