心の強さは「意志の力」ではなく、「統合された心」に宿ります。恐怖や不安に向き合う方法、低周波の波動による安定した精神状態、不動心の作り方など、実践的な方法を深く掘り下げて紹介しています。

◉ 心の弱さは「戦い」ではなく「分裂」から生まれる

東郷潤氏は自身の幼少期の体験をもとに、心の弱さは決して「意志が弱いから」ではなく、「心がバラバラだから」生まれるのだと語ります。彼の絵本『負けるものか』では、意志が強くても心が分裂していては前に進めないことが描かれており、「心が一つに統合されているかどうか」が、真に行動を継続できるかどうかを決める重要な要素であると説かれます。

このような自己理解と内面の整理を通じて、「強い心」は誰もが育むことができるのだと勇気づけるメッセージが語られました。

◉ 恐怖と不安を和らげる「光の呼吸法」

現代人が日常的に抱える不安や恐怖に対して、東郷氏は「光を吸って光を吐く」呼吸法を提案します。この呼吸法は、明るい未来をイメージしながら呼吸を行い、心を安心感で満たすというものです。

ただし、効果を実感するには“しつこく”続ける必要があり、少なくとも1日3分間以上、1ヶ月ほど継続することが求められます。この「心の癖の再形成」は、長年染みついたネガティブな思考を塗り替える有効な手段として、非常に具体的かつ実践的な技法です。

また、善悪の二元論にとらわれすぎると心が分裂し、結果として自己否定や不安が強まるため、「正しい/間違っている」ではなく、「今、自分の前にいる人を大切にする」という姿勢の重要性も繰り返し語られました。

◉ 父親の教えと「低周波の波動」が与えてくれた不動心

「不動心」とは、心が微動だにしない安定した在り方を指します。東郷氏はその基礎となる考えとして、「波動の高さではなく、深さ(=低周波)」を重視します。かつて海軍出身の父が見せた、動揺することなく静かに親指の切除手術を受け、直後に普通に食事を取ったというエピソードが、まさに「不動心」の体現だったといいます。

さらに、亡き父から受け取った「波動」の体験(明晰夢の中での強烈なエネルギーの通過)を通じて、深く穏やかな波動がいかに人の心を安定させるかに気づかされたとのことです。

この波動を体得する方法として、「地球の音を聴く」「地球の波動に共鳴する」瞑想を提案。目を閉じて大地に身を委ね、ゆったりとした低周波の波に意識を合わせることで、重みのある精神的安定を得ることができると語りました。

◉ まとめ:正しさよりも「大切さ」に生きる

配信の最後は自身の過去の体験を踏まえ、「正しさ」を求めすぎた結果として心を縛り、人生が苦しくなった経験を語ります。そして、人生において何よりも大切なのは「正しさ」ではなく「目の前の人を大切に思うこと」だと振り返ります。

「泣き虫でも、臆病でもいい。自分の心を大切にし、人との縁を大切にすることで、人はどんな過去を持っていても成長していけるのだ」と、視聴者に温かいメッセージが送られました。

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