「沖縄の屈辱の日」と呼ばれる4月28日について、歴史的事実と日本人としての誇りを踏まえ、恨みではなく感謝と未来志向の精神を持つことの大切さを語ります。
新たな挑戦の日として、この日を捉え直す意義を考えます。

◉ 沖縄の「屈辱の日」という捉え方への違和感

4月28日は、日本がサンフランシスコ平和条約によって国際法上の主権を回復した記念すべき日です。
一方で沖縄では、この日を「屈辱の日」と呼び、イベントなども開催されています。
しかし、小名木善行は、この「屈辱」という捉え方に強い違和感を覚えると述べます。
沖縄だけが占領下に置かれたのではなく、日本全体が終戦後、占領統治下にあったこと。
沖縄はその占領が継続したにすぎず、特別視するのは正確ではないと指摘します。

また、「屈辱」という言葉には、否定や怒り、恨みといった感情が強くにじんでいます。
もしその感情に立脚するのであれば、まずは沖縄を守ろうと命を懸けた旧日本軍への感謝がなければならないはずです。
しかし現実には、旧軍も米軍も恨み、ただ「屈辱」と叫ぶだけ──
それは単なる恨みを原動力とする対立の心理にすぎない、と厳しく指摘しています。

◉ 誇りとは何か──否定からは何も生まれない

小名木善行は、誇りとは「誰かの上に立つこと」ではなく、
「自分を静かに尊ぶこと」であると説きます。

苦難を乗り越えてきた歴史を見つめ、
「よくここまで発展した」と、小さく胸を張る。
それが本当の誇りです。
恨みや怒りを抱えて生きることではない。

アメリカも日本も戦争で傷つき、多くの命を失いました。
それでも双方が苦難を乗り越え、今日の平和と繁栄を築いてきました。
被害者意識にとらわれるのではなく、今を生き、未来を築くために、
静かに、そして力強く歩んでいくべきだと、熱く訴えかけます。

◉ 4月28日は「新たな挑戦の日」として捉え直す

4月28日を「屈辱の日」と捉えるのではなく、
沖縄にとっても日本全体にとっても、「新たな挑戦が始まった日」と考えるべきだと小名木善行は主張します。

戦後の焼け野原から立ち上がり、努力を重ね、日本はここまで発展してきました。
沖縄もまた、不断の努力で苦難を乗り越え、発展を遂げてきたのです。

恨みではなく、感謝と誇りを持ち、
「今日も一歩ずつ未来へ進もう!」
そう呼びかけることで、4月28日を「誇りの日」「出発の日」として新たに捉え直すことが、
日本人としての正しい在り方であり、未来を拓く道だと力強く締めくくらせていただきました。

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