選挙応援に参加する際の基本的なルールやマナー、心構えを、坂東忠信氏が元警察官の経験とユーモアを交えて紹介。初参加でも安心して行動できるようになる実践的アドバイスが満載です。

◉ 応援とは“共に担ぐ”こと──国民一人ひとりが主役の時代へ

今回の選挙を迎えるにあたり、坂東氏は冒頭で「今のままでは日本は必ず滅びる」と強い警鐘を鳴らします。
世界では政治や宗教の大きな動きが起きており、日本だけが取り残されている現状。SDGsをバッジ感覚で続けているような“思考停止状態”の政治を変えなければ、私たち国民自身がその代償を払うことになるのです。

選挙とは「神輿の上に誰を乗せるか」を決める行為。神輿そのもの(国)を支える私たちが、それにふさわしい人物を見極め、応援することが大切です。

◉ 選挙事務所に行くときの基本マナーと心構え

「手伝って“やる”」という気持ちではなく、「一緒に選挙を盛り上げたい」という気持ちで行動することが大切です。
服装は動きやすい格好でOKですが、選挙事務所にふさわしい“常識的な清潔感”は必要です。差し入れも高額なものや酒類はNG。小分けのお菓子や、手を汚さないものが好まれます。

また、初めて訪れる場合でも事前に連絡することで、事務所側も段取りしやすくなります。応援する側も受け入れる側も、気持ちよく動けるようにするのが理想です。

◉ 楽しみながら貢献できる!選挙応援の多彩な役割

坂東先生は、事務所内外でできる応援の種類を丁寧に紹介しています。たとえば──
・ポスター貼り・証紙貼り:単純作業ながら、集中できて楽しいと評判。貼る場所に土地勘がある人は特に活躍できます。
・名簿入力・宛名印刷:エクセルなどPCスキルを活かせる作業。正確さが求められます。
・電話かけ係:物腰柔らかく話せる人向き。坂東氏いわく、できれば“メンタルの強い女性”がベスト。
・ビラ配り・投函:機敏さと状況判断が必要。上手な人は「芸術的な渡し方」ができるほど。
・接待係:事務所に来る議員や関係者にお茶を出す仕事。礼儀正しく、感じの良い対応が求められます。

それぞれに得意不得意があり、自分に合った役割で“楽しみながら貢献する”ことが大切だと語られました。

◉ 予期せぬトラブルにも冷静な対応を──警察OBならではの視点

選挙期間中には、演説妨害や嫌がらせ、怪我人の発生といった不測の事態も起こり得ます。そうしたときには、
「交番に事前連絡を入れておく」「110番通報は迷わずする」といった基本対応が重要です。
また、選挙カーの違法駐車や公選法違反行為を見かけた際の記録方法についてもアドバイスがありました。

選挙は「民主主義の現場」であると同時に、現場で働く人々の誠実さと安全への配慮が問われる場でもあります。

◉ “中身のない候補”を見抜け──誰を応援するかが日本を決める

最後に坂東先生は、AIが生成した「誰にでも通用する選挙演説文」を例に挙げ、
「このような中身のない言葉で当選するようでは日本は変わらない」と痛烈に批判しました。
“福祉・教育・絆”といった耳心地の良い言葉に惑わされず、実際に予算の出所や実現可能性まで語れる候補を選ぶべきだと訴えます。

参議院選挙では全体の6分の1にしか影響を与えられない現実を踏まえつつ、
「だからこそ、真剣に、誠実に選び抜くことが必要だ」と結びました。

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