H氏の発言はジェノサイド条約に抵触する可能性があり、国際的な批判を招く懸念がある。夫婦別姓制度は家族の絆を損なうとの反対意見があるが、賛成派が優勢で法案成立が現実味を帯びている。外国人年金脱退一時金問題では、滞在期間延長を通じ生活保護予備軍を抑制する改革が進行中。過激な発言ではなく、冷静な議論と専門家の協力が重要

  1. H氏の発言について

ジェノサイドは、「特定の集団を全滅させることを意図した行為、集団に対する重大な肉体的または精神的危害」などが構成要件である。H氏の「一定年齢以上の独身女性の子宮摘出」発言は、日本人女性への重大な損傷に該当し、ジェノサイド条約に抵触する可能性がある。
日本がジェノサイド条約を批准していない理由には、敗戦国としての歴史的事情があり、責任問題が天皇陛下にまで波及する懸念があった。それほど微妙な問題なのに、今回の発言は、国内外での波紋と批判を呼ぶことになったことは大問題で、それこそかつての日本が、やってもいないジェノサイドをしたという議論に根拠を与えかねない。
表現の自由を行使する際には、国際的な法的影響を踏まえた責任の自覚が必要。

  1. 夫婦別姓について

日本では結婚により一方が姓を変更するのが通例だが、いま、与野党双方で法案成立の可能性が高まっている。
このままでは、我が国の家族の絆や伝統的価値観が損なわれる危険があるが、議会構成上、現状では賛成派が優勢であり、法案成立が現実味を帯びている。
これに対して取りうる対策は、賛成派議員を訪問し、対話を通じて反対意見を共有したり、一般層への広報活動を強化して、理解を広めることくらいしかないが、現状、それもできにくい状況にある。

  1. 外国人の年金脱退一時金問題について

外国人の滞在期間要件が5年から8年に延長(将来的に10年へ)と向かっているが、10年に至れば年金資格が発生し、生活保護予備軍のが抑制される。
稲田朋美議員の尽力により、15日の社会保障審議会で議題化され、外国人による財政負担増加を抑える方向で改革が進行中である。
残念なことは、保守系論客の過激な発言が現実的な対策に貢献していないこと。熱くなるばかりではなく、冷静な議論とデータ分析が不可欠。
むしろ過激な言動を控え、専門家と協力して現実的な対策を提示することである。

結語

各課題において、歴史的背景や国際的な視点を踏まえた議論が必要である。
表現や政策提案に責任を持ち、国際的な評価や法的影響を考慮しなければならない。
保守系活動家や論客は過激な言動を控え、現実的で具体的な提案を通じて信頼を取り戻すべき。

■□■━━━━━━━━━■□■
みんなと共に学ぶ倭塾サロン
  サロンメンバー大募集中
   詳しくは↓コチラ↓
   https://salon.hjrc.jp/

Screenshot

■□■━━━━━━━━━■□■

1 H氏の発言について

小名木:本題の夫婦別姓に入る前に、番組開始前に小坪先生とお話をしていたんですが、なんか最近H氏がえらい元気がいいということで、これについて、先にちょっと伺ってみたいと思います。

小坪:そうですね。野党でも国政政党となれば、発言に一定程度の責任生じてくるじゃないですか。ネットでバズることをメインで行きたい人たちはやっぱりやられるんでしょうね。あんまり大きな所感というのはないですが、ひとつ問題だと思ってるのは、ウイグル問題を扱ってきた人たちは、この件について声明出さないとまずいかなってところはあります。
というのは、子宮を摘出して生殖機能を手術的に奪ったり、女性に教育を受けさせない等々は、ジェノサイドそのものなんです。ジェノサイドには定義があります。だからウイグル問題について、どうして日本はジェノサイド認定をしないのかと、申し上げたことがあるじゃないですか。
国際的に「ジェノサイド条約」という国際法があり、そこでジェノイドの定義が行われています。今回の百田発言は、この定義に抵触してる可能性があります。世界的に見たらそれが常識なんです。
内輪の支援者向けに言ってる激しい文言って、法的にアウトなことってよくあるんです。
従って、これまでバズり狙いでやってきた先生たちは、基本的に裁判になりまくるだろうというのが我々の見立てです。

小名木:今ジェノサイドの定義のお話があったのですが、ジェノサイドというのは「特定の集団を全滅させることを意図した行為」で、集団を対象とするんですね。
その構成要件としては、集団の構成員、たとえば日本人に対して「重大な肉体的または精神的危害を与えること」とされていて、一定の年齢以上の独身女性は子宮を摘出するなんてことを言うと、これは日本人女性への「重大な肉体的な損傷」にあたる。つまりジェノサイドそのものになってします。
そういうことを不用意に発言するっていうのは、責任ある大人として、いかがなものかと思います。

小坪:生殖機能奪うとか教育を受けさせないっていうのは、ウイグル人への弾圧とまったくイコールなんです。このことは世界的にコンセンサスが得られているのですが、なぜか日本はこれを批准していません。
理由は、日本が敗戦国扱いされていることで、ショックを受ける方もおいでと思いますが、日本がかつて、まさにそうしたジェノサイドを行ったと言われているわけです。
そうなると日本の責任問題になる。その責任が、天皇にまで行ってしまう可能性が出てくるのです。
そういう背景がある中で、日本の保守層と言われている人が、日本人女性の子宮を取れとか、教育を受けさせるなとかいう発言をすると、世界では「それみたことか」ということになってしまう。

小名木:今チャットで、「本人は表現の自由と言ってます」ということです。

小坪:「表現の自由」でいいと思いますよ。本人が言われる分にはね。
ただ本人がその自由を行使したとき、その自由を第三者が担保してあげる必要はありません。
ですから「俺の自由だ」と言っていても、ジェノサイド条約に抵触すれば国際的に批判を浴びるし、ウイグル団体から「お前ら二度と来なくていい」と言われても、それは普通のことなんです。

小名木:極端な話、強盗をしておいて、「強盗しようがしまいが俺の自由じゃないか」って言っても、それは表現の自由や言論の自由だ言ったところで、警察に捕まるわけですね。だからいま、世界から怒られて批判を浴びているわけです。

小坪:ジェノサイトについては、定義にものすごい文章量があるんです。だから僕たちも軽々には言えることではないのです。

小名木:そういう世界的な流れをちゃんと踏まえて、責任を持って発言するのが、本来の大人のあり方ですね。

小坪:日本は、戦勝国によって一方的に裁かれたという不利な条件があるにせよ、この問題を天皇陛下にまで波及させるわけにはいきません。実際、中国は、南京問題をジェノサイドだったと主張しているのです。これを押し切られると、最悪の場合は陛下の戦争犯罪という形で議題にされてしまうかもしれない。
だから日本は、ジェノサイド条約を批准できないということで、当時の外務省かなり丁寧に、この問題をまとめています。戦後すぐぐらいの話なんですけど、日本は、明確に意思表示をしていて、いまもそれを引き継いでいるのです。
だから「今私はこう思う」とか、現在の令和の議員がごちゃごちゃ言える余地ってほとんどなく、そうしたところも外務省の公式見解をまず学んでからじゃないと、ジェノサイドの議論はできない。
今回H党の炎上は、党の責任が問われることも常識だと思います。

小名木:どこかの党首が不倫しましたといった話とは、比べ物にならないくらい大変な問題なんですね。

2 夫婦別姓について

小名木:そもそも我が国において、どうして結婚すると姓がどちらかの一方の姓になるのかというと、元々我が国では、妻のことを「妹(いも)」、旦那のことを「弟(おと)」と呼んでいました。つまり、生まれ育ちは違っていても、神前で結婚して魂を結んでその家に入った以上、血を分けた兄弟姉妹と同じだという概念から始まったといわれています。
このときの姓は、一方的に女性の側が夫の姓を名乗るばかりではなくて、夫が妻方の姓を名乗る養子縁組というケースもあります。こういうことを我が国は千年以上前からずっとやってきた。
ところが与党の中にも夫婦別姓に賛成の人がいるし、野党も今回この問題を大きく取り上げて、この選択的夫婦別姓制度っていうものを制度化しようという動きになっています。メディアも今しきりに、実際にこういうカップルがあって、どうしても旦那の姓を名乗らなくちゃいけなくなっちゃった奥さんのが大変な精神的な苦痛を被ったなんてことが、しきりに新聞ネタになったりしています。ほとんど情報操作としか言いような情況ですが、小坪先生どうしたら良いのでしょうか。

小坪:どうしたら良いか、実のところわかんないですよ。僕だって反対だし、こんなしちゃ駄目でしょうと思うのですが、与党が過半数割れしている現状では、国会で、おそらくこの法案が通るんですよ。
これまでは、自民党の中にも推進派の人たちがいて、自民党の内部でもこれまで議論してきたのですが、自民と公明は、今回の選挙で負けたんです。一方で、立憲民主党さんとかも含めて夫婦別姓に賛成ですと言って選挙を戦ってきた人たちが相当数いるわけです。どうしてその議員はそんなこと考えているのか、まったく僕にはわかりませんが、わからないけど議会構成からいくと、夫婦別姓の賛成派の方が多数であることが現実なんです。
自公が圧倒的過半数をとっているときならば、夫婦別姓は、自民の中に一部推進派がいたとしても簡単につぶせたのです。
けれどいまは、自公が選挙で負けてしまって、国民と維新も夫婦別推進だったと思うんですが、こうなると反対派が党議拘束をかけても数の上で負けますし、いずれの党も一切の党議拘束をかけずにさあ議決ということになれば、賛成派の議員数の方が圧倒的に上回っているのです。
どうして賛成するのか、僕にもさっぱりわかりません。ねずさんだって推進派の議員の気持ちってわかないのではないですか?

小名木:いや全く理解できません。そもそもいまの日本の最大の政治課題はそこじゃないだろうと思っています。

小坪:ねずさんはそう言うでしょうが、多数を取られたら、何を言っても「あなたとは考え方が違うのです」って言われたらもうそれまでなんですよ。数負けてるんで。おそらく皇室典範の改正もやられると思う。納得できないし、僕は反対ですし、皆さんも多分反対だし、ねずさんも反対だと思います。そして皆さんが反対するから、自民党は保守の方を向いてきたわけです。
けれど、その一方で、夫婦別姓を目指す勢力もいたわけです。そっちがもう過半数になっちゃった。
これ民主主義の残酷なところですよ。1票足りなくても落選は落選だし、議会の決定でも1票足りなかったら総意として取り扱われちゃうのです。そして現状では味方の議席の方が少ないんです。
今までなら、「お前そんなこと言ってていいのか」と言えたのですが、いまは自民党や公明党に頼みに行っても、数が足りないんです。数って残酷なんです。
こういうこと、僕やねずさんたちは経験があるんです。
だいぶ以前ですが、外国人参政権が通りかけたときに、当時は民主党が圧倒的に強い政権をとってたから、もうこれほとんど通るだろうという情況でした。国会の過半数が取られていたのです。さあ一大事。それでどうしたかって言うと民主党にお願いに行ったんです。

小名木:あのときは僕も行きました。ある有名な先生の事務所に行って、長いこと待たされて、やっと先生が出てきて、「すいません、私はこういう活動している者です。よろしくお願いします」って名刺を差し出しました。

小坪:その話、覚えてます。

小名木:そしたら差し出された僕の名刺をそこにポンと置いてね、今度は先生の名刺を僕の方に、先生は座ってふんぞり返ったままで、名刺を投げて渡されました。よく時代劇で、気に入らない格下の相手にお金を地面に投げ与えるシーンがありますが、あんな感じです。

小坪:だから嫌われていたんですよ。ねずさんは当時はいわば敗戦国みたいな扱いで、向こうは戦勝国もしくは駐留軍みたいな感じだったのです。完全な上下関係。

小名木:自公が強いときでも、僕なども維新さんや立憲さんの議員さんとお会いすることがあります。けれどちゃんと自分の名刺も両手で出すし、先生のお名刺もちゃんと両手で受け取って「ありがとうございます」って言うし、「いや本当に立派なご活動されてますね」と、愛想のひとつも言いますよ。はい。それが大人として当たり前だと思うから。政党や主義主張が違っていても、同じ日本人なのだから。

小坪:いやねずさん、いまは「明らかに敵陣」なんですよ。しかも何考えてるかまったくわからない。
なんでこの人たちは夫婦別姓を推進してるのか。そんな意味わかんない人でも、相手のご機嫌を取らないといけないし。もう異空間ですよ。そんな人たちにゴマをすりながら、「お願いします」みたいな感じで行くんです。
向こうは向こうで僕もねずさんも敵だと思ってるから。

小名木:外国人参政権ときも、僕は敵であろうがなかろうが、同じ日本人なのだから、推進するならするで「その理由をぜひ教えてください。自分ではどうしても納得できないんです」と、そういう言い方で、そういう話をしに行ったのです。

小坪:僕もしました。「正直申し上げ申し上げて、全く理解できないんです。でも先生は推進していらっしゃるので、なぜねそれを今やらなければならないのか、別に議論するわけでも何でもなく、今日は本当に素直な気持ちで教わりに伺ったんです」と。
当時は、外国人参政権推進派の議員さんたちに、全部総当たりで行ったんですよ。一件一件アポを取って、3日4日かけて、仲間たちとみんなで、全部回りました。なかには共産党の事務所にまで行った人もいます。
そんな当時に、「ねずさん、名刺を投げられたらしいよ」って、当時話題になりました。
僕そこまでなかったけれど、雰囲気が良かったところにはもう一回行こうとか。
訪問して、どんな扱いされるかわからないときに、こちらは武装解除されてGHQがきてるみたいな中で、鉄砲もない状態で敵の本陣に乗り込んだわけです。
ただ、当時は、亀井さんが与党の中にいて、それですごく助かりました。
あのときは、亀井さんが、神様に見えました。

でも、皆さん、できます? 今から日本共産党に行って「僕、夫婦別姓に反対なんです。こういう思いがあるんです。5分でいいからお時間ください」と丁寧にアポ取って、ペコペコ頭を下げて名刺を出して、向こうが居丈高な態度で「それはあなたの考えでしょう」とか言われて。死ぬわけじゃないから特攻隊ではないけれど、警察や公安調査庁まで野党に取られたような情況で、俺どんな扱いを受けるかわからんね、なんて思いながら行くんです。
自民党の先生のところに行くなら、たとえ少々粗相があったり失敗しても、怒られて「すみません」って言えばどうにかなります。けれど、野党ではそうはいかない。
でも、当時の保守系の幹部は、もう全面的にめっちゃ腰の低い営業みたいなことを、みんなやったのです。

ところが昨今では、過激でないと、保守に受けないんです。
これをやらないと、みたいなこと言っても、保守の人の心に響かないし、野党の先生も納得しない。
だからといって、保守系の論者に、SNSとかYouTubeとかをやめろって言っても、儲かるからやめないと思う。
当時はまだ人数少なかったから、みんなに電話したら、保守系の幹部ってある程度集まったじゃないすか。
今は人数も多いし、商売でやってる人もいるから、正直、無理かなと思ってます。

小名木:商売といえば、全然違う話だけど、僕、賀茂真淵が地元なんです。すごく尊敬している。賀茂真淵は地元の大きな神社の宮司さんでね、それなりの収入は保証されていた。そんな賀茂真淵は、どっから見ても「この人ちょっと抜けてんじゃないの」っていうな感じにしか見えないような人だったのだそうです。講義をしても、まともな講義ができるときが少ない。ところが何か何かの拍子に神様が降って来たような状態になって、そんなときは理路整然と素晴らしいことを述べるといった、そんな人物だったらしいです。
この賀茂真淵が国学の祖になるのですが、その後、国学者というのは、儒学者と違って、日本人として当たり前の常識しか言わないので、全然稼ぎにならない。だから、国学の道を志した時点で、いわば一生貧乏確定なのです。
国史は、国学とほぼ同義になるのですが、国史啓蒙家を名乗るようになった時点で、貧乏確定(笑)。でも何とか頑張ってやっていこうと思っています。
ただ、僕は賀茂真淵ではないので、宮司さんとしての定収があるわけじゃない。結局、経済的な利益だとか、自分が得をするとか、そういうものを全く考えないでいなければ、こんな活動はできなかったりします。
でも、それでいいじゃないかとも思う。飲み屋さんなんかによく置いてある「親父の小言」に、「人には馬鹿にされていろ」という言葉があるのですが、この言葉が、僕にとっては座右の銘です。
今回の夫婦別姓の問題なんかにしても、日本の歴史伝統文化をしっかりと守っていく立場から、しっかりと日本を護っていきたい。
相手の方が数が多くて、占領軍への陳情みたいな扱いになったとしても、何だろうね、会社の中にもいるけれど、ちょっと肩書きが上になっただけで、態度豹変する人っていますよね。

小坪:有権者も変わらなくちゃいけなくて、純粋に数がないということは現実なので、どうやって反対活動をするのかということになったら、こちらがへりくだってでも、どうにかしてでもやらなくちゃならない。
内向きの言論と外向きの言論っていうのがあると思うんです。閉ざされた自分のファンだけに媚びてる人っているし、固定収入もなるのでしょう。でも実際には力なんてない。
今まではある程度仲良くやってたのですが、もはや「切ろうかな」って話にもなっていて、一般層の理解を集めるために動いてる先生と、いいとこ取りしてバズり優先でやっている先生や論客たちとは、もう扱いを変えるべきだと思ってています。というのは、組んでしまうと、正規兵の人たちまで感染してしまうんです。その結果、人間関係がどんどん駄目になっていく。なので過激な言論を一度でもした人は、それから3年間くらいは、接点を隔離するっていうか、組織的に排除しないと、巻き込まれちゃうんです。
反対だとどうするかは、ある意味、皆さん次第です。
具体的な方法とはシンプルには野党にお願いに行くしかないんです。でも、行けば「お前誰やねん」って話になるわけです。それでも「こんなに大変な問題がありますので、一緒に反対していただけないでしょうか」と、平に付してお願いしなきゃならない。でもそういうことに、ドヤ顔したい保守系の論客は多分役に立たないんです。
賛成派の先生方に、アポを取るだけだって難しい、でも外国人参政権のときは、みんなで電話をかけて拝み倒して、ゴマをすり倒して、止めました。だから今も、外国人参政権て、可決していないじゃないですか。
でもその裏には、保守の尊い犠牲というか、なんでこんなところにお願いに行かなきゃいけないんだと、ねずさんだって名刺を投げられながらやってきた。
でも、いまそれをやって、果たして協力してくれる人はあるのか。あるいは、亡くなられた中川昭一先生のように、「やろうぜ」と言ってくれるリーダーも、いまは不在です。
当時は麻生内閣だったから、本当に死ぬ気で若い子たちを見てくれていたから、俺らもやれたけど、今、当時と同じだけの元気が出るかって言われたら、俺、頑張れないかもしれない。指くわえて見てるとは言わないけど、いまいち元気がでない。

小名木:ありがとうございます。一時間経過しましたので、この件は継続して、何とか突破口を生み出していきたいと思います。今回も小坪先生ありがとうございました。
このあとは、小坪先生のシングルタイムです。

3 外国人の年金脱退一時金問題について

小坪:脱退一時金問題について、一部動きがありました。
稲田朋美先生が頑張ってくださったからなのですが、改善する方向になりまして、明日11月15日に、社会保障審議会、通称社保審が開かれます。これは大臣の諮問機関でして、年金制度の改革とかをやるところですが、そこで具体的な議題となりました。
まず、外国人の滞在期間の5年が、8年に延びます。当然、外国人への給与支給額も増えます。
外国人が先々無年金状態になります。
その支給額が、外国人の人数の爆発的な増加によって、町村や小さい市ぐらいのところでは、財政が持たない。
このことが公開資料となって、明日には審議会に出されます。
きつい言い方になりますが、保守が介在する余地はありません。

社会保障審議会というのは、ガチの社会学の先生とか教授とか、年金問題だけで本書いてる教授とか、有名大学のプロ中のプロの人たちが大量に入っています。特に専門分野ではない保守系の論客が何かを言えるような生やさしいものではありません。

ここまでやってこれたのは、動画を見てくださってる皆さんのご支援というか、温かい声があってのことです。
残念ながら、この件では、保守系媒体が記事をひとつも書けず、日頃低俗だと言われている週刊誌が詳細に報じました。オープンデータですが、中身が難しすぎたのか、朝日新聞と日経しか現実に追随ができていません。
この一連の動きを見て思うのは、保守系で単独でちゃんと調査して現実を変える先生が、言うほど多くないということ。本当に兵力が減っちゃったなという感じがします。

傷口と出血と、僕は分けて考えているのですが、傷口についてはいまもほぼ100パーセント閉じています。
5年は8年になりましたが、やがては10年になることでしょう。
僕は、10年になることには、反対はしないつもりです。
というのは、年金は10年納めてしまえば受給資格が発生しますから、解約ができなくなるし、脱会もできなくなるからです。それなら10年納めてもらって、年金の解約ができない状態にしてしまう方が、将来的に生活保護の激増リスクになりませんので、外国人の生活保護予備軍をこれ以上増加させないということにもなるからです。

保守系の論客さんたちは、憲法違反だとか、外国での生活保護がどうだとか、みんなかっこいいことばっかり言います。だけど僕は、数字を明らかにして改善まで持っていきました。それは本当にたくさんの人の協力があったからですが、その中には、過激なことを言う人はひとりもいません。もっというなら、保守系の媒体や保守系の論客さんたちと組まなかったからうまくいったっという証拠しか残りませんでした。
現実を脚色する人なんて実際いらなかったし、ちゃんとした専門家とプロでいかないと変わらないんだなってことがわかりました。
このことは、保守の活動家からスタートした僕からすると、ものすごく寂しいところはあるのです。

保守業界および保守の色がついてる議員さんたちは、残念なことに今信頼を失ない、力を失っています。それが現実です。