6月6日は梅雨入りとされ、「梅の日」とも呼ばれています。古代の逸話と共に、666が日本では「弥勒」として再生と希望を意味することを紹介。大和言葉に宿る言霊の力を再発見する内容です。

◉ 「梅の日」と豊穣の雨の奇跡

6月6日は「梅の日」とされる特別な日です。その由来は、天文14年(1545年)にまで遡ります。
この年、日照り続きで作物が育たず人々が困窮していたとき、後奈良天皇が神託を受け、賀茂神社に梅を奉納されました。
するとたちまち大雨が降り出し、その年は五穀豊穣となったと伝えられています。

この故事がもととなり、梅の花とともにもたらされた雨は「梅雨」と呼ばれるようになり、以後、日本では梅雨の時期に降る雨は「災いや疫病を除き、福を招く」とされ、縁起のよいものとされてきました。

また、6月6日は「6歳の6月6日から芸事を始めると上達する」とも言われ、古くから特別な意味をもつ日とされているのです。

◉ 「666」は不吉ではなく“希望”の象徴?日本的解釈

西洋では「666」は悪魔の数字として恐れられています。
キリスト教では“獣の刻印”として忌避され、多くの逸話にも不吉な意味で登場します。
しかし日本では、「6が3つ揃う」=「み・ろ・く(弥勒)」として、まったく逆の意味合いを持っています。

弥勒菩薩は、未来に現れ人々を救済する菩薩。
仏教では56億7000万年後にこの世に現れ、世界を再生させるとされており、その数字「567」は段階的に次元が上昇することを象徴しています。

西洋が“終末”を語るのに対し、日本(東洋)は“希望と再生”を語る・・・この違いは、日本文化の本質的な「結び直し」や「調和」の精神を表しているといえます。

◉ 「み・ろ・く」の言霊──魅力ある未来の扉

大和言葉において、「み」は神聖なる存在、「ろ」は道、「く」はくくる(結ぶ・括る)を意味します。
つまり「みろく」とは、

「神聖な存在が道となり、世界を明るく結び直すこと」

そして「みろく」は「魅力(みりょく)」にも通じます。
人々が再び結び直され、未来を希望と喜びに満ちたものに変えていく・・・そこには深い言霊の力と、文化的な智慧が宿っています。

このような視点で見ると、6月6日という日は、ただの梅雨入りの一日ではなく、
「時代の扉が閉じ、新しい扉が開く」転換点でもあるのです。

◉ 未来に向けて──“楽しい国”を創る心意気

番組の最後には、「嘆きではなく希望を持って進もう」という力強いメッセージが語られました。
日本は「喜びあふれる楽しい国」を目指して創られた国であり、それは家庭、会社、社会にも通じる理念です。

高度経済成長期でも、物価上昇に不満を抱く声はありました。
つまり、どんなに豊かな時代でも、視点を変えなければ“幸せ”は感じられないのです。
たとえ「弥勒の世」が来ても、不満を持つ人は持ちます。
しかし、些細な感動や、心がふっと温かくなる瞬間を大切にすれば、日々は豊かで喜びに満ちたものになります。

🌿まとめ

6月6日は「梅雨の始まり」だけでなく、「弥勒=未来への希望」を感じる日。
私たちは、この日を境に、どんな未来を描いて生きていくのか──
それが問われる「新しい結びの日」でもあるのです。

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