戦後80年を迎える今年、倭塾では12月19日から21日にかけて、沖縄で「しまんちゅ鎮魂の旅」を行います。知覧・沖縄を案内してきた武田勝彦先生と共に、壕、湧水、白梅の丘を巡り、先人の祈りに触れる旅です。観光ではなく、魂のご奉公として──“誠の鎮魂”を体験します。
I.戦後80年の節目に、「ご奉公」としての鎮魂を
今年は戦後80年、そして昭和100年という節目の年です。
その記念すべき年に、倭塾として「今年最後のご奉公」となる沖縄慰霊の旅を企画しました。
日程は12月19日から21日までの3日間。
現地では、長年戦跡ガイドを務めてきた武田勝彦先生とともに、壕や湧水の地を訪ねながら、英霊の御魂に手を合わせます。
この旅の目的は「観光」ではありません。
それは、先人たちが命を懸けて守った日本の“心”に直接触れ、感謝と誇りを取り戻すための“ご奉公”です。
戦後の平和と豊かさの裏にある尊い犠牲を、身体で感じる。
その体験が、現代を生きる私たちの「生き方」を整えるのだと思います。
II.一つひとつの地で祈り、誠を学ぶ三日間
初日(12月19日)
那覇到着後、まず「波の上宮」へ参拝します。
宮司の上野氏は、かつて靖国神社に奉職され、国を想う深い信念をもって沖縄の地を守っておられる方です。
続いて「旧海軍司令部壕」を訪ね、指揮官たちが最後まで職責を全うした洞窟内に静かに頭を垂れます。
さらに「日中健司の島」と呼ばれる地を巡り、一日目を締めくくります。
二日目(12月20日)
この日は本格的な慰霊の一日です。
沖縄平和祈念公園、ひめゆりの塔、轟の壕を訪れ、
そして倭塾として講義の時間を設け、沖縄の歴史と戦いの意味を共に学びます。
壕の中に入ると、湿った空気と静寂の中に、80年前の息づかいを感じます。
生きること、守ること、祈ること──それは誰かを責めることではなく、
“命をどう使うか”という問いそのものでした。
三日目(12月21日)
最終日は「白梅の塔」へ。
有名な“ひめゆり部隊”だけでなく、白梅舞台・瑞泉舞台といった他の女子学徒隊の地も訪ねます。
これらの場所では、若い命が医療や看護の任を負いながらも戦火に散っていきました。
その純粋な奉仕の精神に触れることで、「人が人として生きる」尊さを再確認します。
旅の終わりには、「前田高地」へ。
ここは激戦地中の激戦地。
陛下も訪れられたこの地で、私たちは静かに頭を垂れ、「ありがとう」と祈ります。
最後に沖縄県護国神社を参拝し、旅を締めくくります。
III.鎮魂の旅が教えてくれる“生きる”ということ
この「しまんちゅ鎮魂の旅」は、単なる追悼ではなく、“生き方”を取り戻すための時間です。
戦後80年を経て、私たちは何を学び、何を継ぐのか。
壕の暗闇に立つと、そこに響くのは「恐怖」ではなく「誠」でした。
誰かのために祈ること、感謝すること、そしていまを生きること。
それは、現代社会が見失いがちな「人の根っこ」を思い出させてくれます。
ツアーは先着35名様限定。
ともに笑い、泣き、祈るこの三日間は、きっと一生の宝になります。
戦後80年・昭和100年の節目に、
ともに“しまんちゅ(島の人)”の心に触れ、
未来への祈りを共に刻みましょう。




