8年前のその日は、まだ自民党が民主党内閣から与党に返り咲いたばかり。
しかも弱小派閥の安倍総理が就任したばかりの状況でした。
そんな折、若手の自民党議員を集めた勉強会が、ある保守系の大物作家でかつ論客の方を迎えて行われました。
その方は、講演の中で「沖縄にある二つの新聞社は潰さなければならない」と発言していました。
そのお話は、単なる笑い話であったのかもしれません。
けれど、そのお話が、壁の外で聞いていたあるメディアの記者によって切り取られ、新聞紙上で炎上しました。
自民党では、関係議員全員の処分を行いました。
責任政党なのです。失言の責任は取らなければならない。
けれどこのとき、その発言をした当の論客は、なんの謝罪もなければ、党への陳謝もありませんでした。
結果その論客は、党から相手にされなくなり、他党に鞍替えし、今回のLGBTを機会に新党を結党することになりました。
けれど政党というものは、本来、責任をまっとうするためにあるものです。
責任感が欠如した、ただの人気取りのための発言の場所ではないのではないでしょうか。