石破総理の辞任と小泉進次郎氏の台頭を機に、日本政治の本質課題を論じました。人気取りでなく、食料安全保障や家族制度、減税など「国民を守る」視点が必要であると指摘しました。
政局の表層と「外野の石投げ」論法を超えて
石破総理の辞任表明と小泉進次郎氏の台頭は、世間では「次は誰か」という興味や「進次郎で自民崩壊」といった論調を生んでいます。多くの動画が暴露合戦や人気投票のような煽りに傾きがちですが、大切なのは「誰が総裁か」ではなく、日本の政治そのものが国民を守る力を持つのかという問いです。外野から批判するだけでは創造は生まれません。むしろ、現状を踏まえつつ本質を見据えることが必要です。
小泉進次郎氏が総裁となっても、外国人受け入れの拡大、夫婦別姓の推進、減税見送り、農業縮小といった路線は変わらない可能性が高いと考えられます。そのため「若さ」や「新しさ」に期待するよりも、現実には失望が広がる危険性が大きいのです。
日本政治に必要な「自己刷新」と歴史の教訓
真に問われているのは、自民党が「国民を守る政党」へと生まれ変われるかどうかです。国際圧力や外資依存の中で、日本は食料安全保障、家族制度の維持、減税と財政出動による国民生活の安定といった基盤を取り戻さねばなりません。
歴史を振り返れば、幕末維新は単なる政権交代ではなく「日本を守るための体制リセット」でした。徳川吉宗は享保の改革で倹約だけでなく「目安箱」を設け民意を政策に取り入れました。足利義政の時代には文化が花開いた一方で政治は機能不全となり、戦国時代の混乱を招きました。人気取りの危うさを示す教訓です。織田信長は弾正台精神を体現し、人気よりも秩序と正義を重視しました。仁徳天皇は「民のかまど」の煙が立たないのを見て減税を実行しました。大国主命は「垂木」として人々を支える存在となることを託されました。これらはいずれも「国民を守るリーダーの姿」を示す歴史の声です。
こうした教訓を現代政治に重ねると、人気やイメージだけで総裁を選ぶことの危うさが浮かび上がります。本当に必要なのは、国民の暮らしを第一に考える覚悟と、民の声を受け止める改革姿勢です。
真面目に奮闘する議員へのエール
大切なのは、目先の人気取りではなく、党派を超えて国民を守るために努力する真面目な議員の存在です。自民党、立憲民主党、維新、国民民主党、そして参政党にも、真剣に国民のために働く議員はいます。
その人たちをどう支え、どう応援していくかが、日本政治の未来を左右します。利権や党利党略に流されるのではなく、未来の子どもたちや孫のために「本当の政治」を築こうとする人々にエールを送りたい。その姿勢があってこそ、日本は再び強く優しい国へと歩み出せるはずです。
皆様への問いかけ
いまの日本が、最優先で守るべき課題は何でしょう。食料、家族、税・財政、どれをどう立て直すべきでしょう。
皆様は、幕末維新、享保の改革、「民のかまど」などの歴史から、現代の政治に最も有効な教訓はどれだと感じられるでしょうか。
人気やイメージより「国民を支える垂木(たるき)」になれるリーダー像とは、具体的にどんな資質・行動を指すのでしょう。
党派を超えて真面目に奮闘する議員を、国民としてどう応援したら良いのでしょう。投票、寄付、意見提出、情報発信など、できる一歩は何でしょう。
「外野から石を投げる」だけで終わらせないために、今日から実行できる小さな行動を一つ挙げるとしたら何でしょう。
このように考えたとき、これまでの国民生活を無視してきた自民党の現実に私たちができる選択肢は、きわめて限られていることがわかります。
私たちはいま、自民党の「解党的出直し」ではなく、国会そのもの、もしくは戦後政治そのものの「根本的出直し」を求める他ない状況に置かれているといえるのではないでしょうか。
【所感】
再生回数だけを見れば、政局批判や悪口に終始する動画が目立ちます。けれども、それは一時の憂さ晴らしでしかなく、未来を築く力にはなりません。
日本の歴史を振り返れば、幕末維新のように、血で血を洗う内戦ではなく、最小限の犠牲で体制の刷新を成し遂げた例があります。そこにこそ、日本人の底力があるのではないでしょうか。
だからこそ、私は「誰が悪い」という声に加わるのではなく、「どうすれば日本が立ち直れるか」を語り続けたいのです。表向きの数字ではなく、心に届き、未来を動かす力となることを信じています。
私は、日本を、日本人を信じています。



