イギリスの「ガーター騎士団」とその勲章に込められた思想を紹介しつつ、ネット上の批判や誹謗中傷との向き合い方、日本における“人を主役にする社会”との違いを丁寧に考察しました。

◉ ガーター騎士団と「悪意を抱く者に災いあれ」の意味

本日は4月23日。イギリスにおいては、1348年にエドワード3世によって創設された「ガーター騎士団」にゆかりのある記念日です。この騎士団のモットーは、“Honi soit qui mal y pense”(悪意を抱く者に災いあれ)。この言葉が刻まれたガーター勲章は、イギリス最高位の栄誉ある勲章であり、国家と王室への忠誠、そして悪と戦うことが正義とされている文化的背景を象徴しています。

一方、日本では天皇陛下から授与される勲章の根本には「感謝」があります。これは「悪を罰する正義」ではなく、「共に生きる心」から生まれたものであり、国のあり方そのものが異なっていることがわかります。

◉ 誹謗中傷とどう向き合うか・・ネット社会の現実

今回の話では、コヤッキー・スタジオ出演の反響にも触れられました。再生数やコメント数が驚異的に増える中で、当然ながら肯定的な意見ばかりではなく、否定的なコメントや中傷もありました。

しかし、それにどう向き合うかが大切です。バカにされることがあっても「バカにはバカの人生がある」。自分自身を見つめ直し、耐え、鍛える機会として受け止める。将棋の「歩」のように、一歩ずつでも前に進むことの尊さを語ります。

また「言霊の国・日本」では、言葉が人に影響を及ぼします。発した側も言葉の影響を受ける。だからこそ、他者を傷つける言葉の重みを私たちはもっと知るべきだと説かれています。

◉ 正義と悪の二元論を超えて──日本が守ってきたもの

ガーター騎士団の思想に代表される「善悪二元論」は、近代国家や西洋的思想の根幹にある考え方です。悪を叩くことが正義──これは一見正しいように思えますが、「誰が正義か」を判断する基準が思想やイデオロギーに偏れば、それは危険な武器にもなり得ます。

これに対し、日本では「人が主役」「民が宝(おほみたから)」という価値観があります。悪意ある行為を否定しつつも、まずは“人を大切にすること”が前提。異なる意見にも耳を傾ける「くわえ口」の重要性、そして自分と異なる視点を受け止める度量こそが、真の成熟した社会の条件であると語られました。

🌸最後に、つつじの季節に寄せて

館林のつつじが岡公園をはじめ、4月23日は「つつじの日」でもあります。自然の営みのように、怒りや憎しみを手放し、美しく咲き誇る心の花を大切にしたい・・・そんな思いも添えられた、今日の締めくくりとなりました。

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