「積小為大(せきしょういだい)」とは、二宮金次郎の言葉です。
意味は、「小さなことの積み重ねが、偉大な成果を為す」というものです。

実際の話、日々できることなんて、ほんのちょっとのことしかできません。
けれど、そんなわずかなことの積み重ねが、一日24時間が、わずか数秒ずれているだけで、4年積もるとうるう年のいち日になってしまうように、暦まで変えてしまいます。

いま流行りの筋トレも、ダイエットも、昔からある受験勉強も、一足飛びに結果を出したいのは誰しも同じだけれど、実際に自分の理想を手に入れたいと思うのなら、毎日コツコツと積み重ねるしかないのです。

それがあって、はじめてコーチが必要になります。
コーチは、目的を手に入れるための近道と勇気と希望与えてくれます。
これが「教え」で、別な言い方をすると「ハウツー」です。

昨今は、ハウツーものが大流行で、ハウツーを教える講座などは、どこも大盛況なのだそうです。
けれど効果のある講座かどうかは、たったひとつのことを知ればわかります。(これもまたハウツーですが(笑))
それは「覚醒剤型かどうか」です。

覚醒剤は(もちろん違法ですが)、一時的なハイテンションを与えてくれます。
けれど、それはいっときのものでしかありません。
そして一時的なハイテンションは、覚醒剤が切れたときと同じで、ものすごいローテンションを招きます。

「現代日本は、いわば一億総脳内覚醒剤患者みたいなものです」
これは、ある精神病医の言葉です。
テレビのバラエティ番組も、新聞の煽動も、国政の大騒ぎも、まるで脳内覚醒剤の発露です。
ハイになった人たちが、意味のない馬鹿騒ぎを繰り広げる。
後に残るのは、ただの虚しさで、これが昂じると、ウツになります。
そして多くの日本人は、そんなハイテンションと、ウツの間を右往左往しているだけ。
そんなことでまともな国など、できるはずもありません。

だからこそ、積小為大(せきしょういだい)なのです。
小さな事、身近なことから、コツコツと積み上げる。
決してハイになることもなく、またウツになることもない。
ただひたすらに、まじめにコツコツと、未来に向かって努力する。
悪いことは「九十(ここと)」です。ここで止めるのです。

そのために、「七八(ななや)」が大事です。
「ななや」は、菜と家です。
防腐剤たっぷりのジャンクフードを止め、身の回りを小綺麗に掃除する。
要らないものは断捨離です。

そうすることで「四五六(よいむ)」します。
無心に戻って齋(いつ)き、良いこころを取り戻します。

そのために必要なことは原点に帰ること。
原点というのは「ひふみ」です。
自分の本体が「霊(ひ)」であることを、あらためて自覚すること。

そこから人生を啓(ひら)く積小為大が始まります。
本人の持つ勇気とやさしさ。
それは世界を変える力を持つ、(本当は)神の力です。

※この記事は2021年2月のねずブロ記事の再掲です。

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