江戸時代初期の鎖国には、とても重要な意味があります。
なぜならこの時代は、植民地時代にあたるからです。この時代、どの国も鎖国をしたかったのです。
けれどそれができなかったのは、武力が欧米諸国に遠く及ばなかったからです。

一方、西洋諸国が大航海時代から一貫して求めていたのが黄金です。
このことは現代においても、世界の金融市場を動かしているマネーの出どころが、欧州王室連合とバチカンにあることでも明らかです。
なぜならそこに、十五世紀以降積み上げられた黄金があるからです。

そしてその黄金を、世界でもっとも所持していたのが当時の日本です。
現代のビル・ゲイツの資産は、およそ8兆円と言われていますが、徳川家康の資産は800兆円です。ケタが違うのです。
そして当時の日本は、世界の鉄砲の、およそ半数を国内で所持していました。
さらに当時の武士団の強さといったら、世界に比肩するものがないほどでした。

つまり日本の江戸初期の鎖国は、欧州諸国が喉から手が出るほど欲しがっていた黄金を世界一所持し、その黄金を世界最大の鉄砲と世界最強の武士団によって護り、鎖国を実現したということなのです。

そしてこのことは、中央政府の意向によって出来たことではありません。
当時の日本は、いまでいう県単位がそれぞれ独立国でした。
つまり日本は、小さな国々に分裂した状態にありました。
そしてそれぞれの国々の意向は、当然のことながら、それぞれが別な国々なのですから、それぞれまちまちでした。

欧米諸国は、イギリスにしろオランダ、スペイン、ポルトガルそれぞれが、ひとつの国を形成していました。
これに対し日本は、小さな諸国に分裂した状態にありました。
けれど結果としてその小さな諸国に分裂していた日本が、鎖国を実現し、富を護ることに成功しているのです。

このことは、ヘロドトスの『ヒストリアイ』のストーリーを真っ向から否定する事実といえます。
『ヒストリアイ』では、ギリシャの都市国家が、それぞれに仲違いしていたところに、ペルシャが百万の大軍を持って襲いかかり、都市国家が次々と陥落していった。
そこに英雄が現れて、バラバラだった諸国をまとめてペルシャの大軍を押し返した、という物語です。
けれど日本の場合、欧米諸国というペルシャの大軍を、都市国家の状態のままで跳ね返しているのです。

この違いがどこから生じているのかといえば、答えは、天皇のご存在です。
つまり日本は、ギリシャの都市国家群と違って、それらを統合するご皇室の存在を根幹に持っていたことが、最大の違いです。
バラバラな小国に分裂していながら、同時に天下という名において、天皇によってすべての庶民が「おほみたから」とされている。
この自覚が、世界の諸国が次々と植民地化され、植民地支配する欧米諸国がもっとも欲しがる黄金を世界最大量所持していながら、堂々と国を鎖国することができた理由の根幹です。

このことは、わかりやすく例えるなら、日頃仲の悪い親戚同士であっても、本家の爺ちゃん、婆ちゃんの前では、誰もが心配をかけないようにする。
その本家の爺ちゃん、婆ちゃんは、孫やひ孫の顔を見ると、ニコニコととてもよろこんでくれることに似ています。

 日月神示に次の言葉があります。
「右の頬をうたれたら左の頬を出せよ、
 それが無抵抗で平和の元ぢゃと申しているが
 その心根をよく洗って見つめよ。
 それは無抵抗ではないぞ、
 打たれるやうなものを
 心の中にもっているから打たれるのぞ。
 マコトに居れば相手が手をふり上げても
 打つことは出来ん。
 よくききわけてくだされよ。
 笑って来る赤子の無邪気は打たれんであろうが。」
(極め之巻第十五帖)

 「笑って来る赤子の無邪気は打たれん」のです。

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