ほんの少し前までは、日本の治安の良さは、ダントツの世界一でした。
オーストラリアに本部をおく国際的なシンクタンク、経済平和研究所(IEP)が毎年発表を行っている「世界平和度指数(Global Peace Index)」というものがあります。
世界人口の99.7%を占める世界163の国と地域について、それぞれの国の(1)社会の安全・治安、(2)現在進行中の国内外の紛争、(3)軍事の3つのカテゴリーの、合計23項目についてを数値化して、ランキング発表しているものです。

もともと日本は、ダントツで一位だったのものが、2023年の発表では、日本は第9位。
日本よりも安全とされたのは順に、アイスランド、デンマーク、アイルランド、ニュージーランド、オーストリア、シンガポール、ポルトガル、スロベニアです。
2024年になってからは、youtubeで、韓国の方が日本よりも治安が良いという声もあがるようになりました。

どうして日本のランキングが低いのかというと、台湾有事の危険、近隣国との仲の悪さから、現実的な軍事的脅威にさらされていること、および、日本国内における凶悪犯罪発生率の増加によるのだそうです。

ものすごく単純に、どうして日本が軍事的脅威にさらされなければならないかというと、はやい話が日本が「弱い」とみなされているから。
日本の持つ軍事力は、太平洋領域では、米軍を超えて世界一です。
にもかかわらず弱いとみなされているのは、それだけ強力な戦闘力を持ちながら、戦闘の継続力がない。
そして最悪なことに、その軍事力を行使する政治力がない、ということによります。

どうして政治力がないといわれてしまうのかといえば、日本の政治体制は、もともとGHQが作ったもの。
つまり、上にGHQという経営者がいて、その下に三権という、会社でいったら課長会みたいな機構がある。
ところがいまは経営者が不在になっていて、課長会しかない。
課長さんは、自分の職掌の範囲内なら物事を迅速に決めることができるけれど、関連部署の横断的な事項になると、権限がない。
なにしろ、部長も専務も社長も会長もいないのです。
非常時ともなれば、全社一丸となって戦わなければならないのに、それを指揮すべき経営者がいない。
つまり、戦うことができない。

想像してください。これは、超一流で内部留保の現金を1兆円ほども持つ企業(実際に日本企業にはそういう会社が複数あります)が、経営者不在状態となって、その状態がもう70年以上続いているという事態を。
M&Aをする外国企業ならずとも、よだれを流して欲しがるようになるのはあたりまえだし、その会社が持つ現金をせしめようと、会社を脅してくる不心得者が多数現れても、なんら不思議はないのです。
世界は馬鹿ではありません。
そこに気付いているから、日本は脅されるし、叩かれるし、バカにされるし、挙句の果てが安全ではないとまで言われてしまうのです。

国家として、まずはリーダーシップをちゃんと発揮できる国体をきちんと作り上げること。
それを、一滴の血も流さずに実現すること。
それがいまの日本に与えられた、最大級の課題といえます。

そして(詳しいことは書けないし、Youtubeでも言えませんが、日本はいま、着実にその方向に向かって動き始めています。
おそらく、我々の孫たちが社会の中核を成す年齢となる頃には、日本は、まさに栄華の国となっていることでしょう。
近年は、暗い未来予測が横行していますが、実は全然そうではないのです。

ただし、ひとつ条件があります。
国民自身が、民度の高い国民になること。
それは生粋の日本人にしかできないことです。

そのために必要なことは、学ぶこと。
何を学ぶのかといえば、欲をかかずに真っ直ぐな心で事実をストーリー化する技術を学ぶこと。
たったこれだけのことをするだけで、日本は劇的に良い方向に変わります。

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六月五日
あんまり緑が美しい
今日これから死に行くことすら忘れてしまひさうだ
真っ青な空
ぽかんと浮かぶ白い雲
六月の知覧はもうセミの声がして夏を思はせる
「小鳥の声が楽しさう俺も今度は小鳥になるよ」
日のあたる草の上にねころんで杉本がこんなことを云ってゐる笑わせるな
本日十四、五五分
いよいよ知覧を離陸するなつかしの祖國よ
さらば

使ひなれた万年筆を「かたみ」に送ります。

陸軍大尉 枝 幹二 命
第六航空軍司令部
昭和二十年六月六日 沖縄方面にて戦死
富山県出身 二十三歳
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