本書は、縄文文明の謎を解くというより、「縄文文明から日本文明の謎を紐解く」といった内容の本です。
文章が平易で挿絵も豊富。
たいへんに読みやすくて、しかもしっかりとした読み応えがあります。
おそらく、これまで出した本の中でも、1・2を争う読みやすさです。
本書は、たぶん、筆者の代表作になるのではないかと思います。
内容は、日頃講演を行っているときの内容が、まるごと本になったという感じです。
読んでいると、眼の前で講演が繰り広げられているかのような、不思議な感覚になります。
ねずさんの新刊本『縄文文明の謎を解く』
本日(5月31日)新発売。
主な内容は以下のとおりです。
【はじめに】世界で最も古い文化文明を持った国・日本
【序章】この章を読むと、日本人と外国人の考え方の基本的な違いをご体感いただくことができます。
発想が違う日本人と縄文の世界
労働と出産は神の罰の西洋
苦しみをよろこびに変えるのが日本人の発想
世界の「初期条件」は日本が変える
【第1章】歴史学と考古学の違いや、日本文明形成の理由などが明かされています。
封印の縄文を解く・日本人の覚醒
世界最先端だった「縄文文明」
黒曜石が拓く文明の夜明け
天変地異との共存が生んだ智慧
【第2章】私達が学校で教わってきたことや、現代日本の常識となっている日本の歴史や世界の歴史が、実は全然違ったストーリーであったことがわかる章です。目からウロコが剥がれ落ちます。
真実の世界史・世界の中の日本
日本は天国の場所にある
世界地図を一変させたモンゴル帝国
ジンギスカンの謎
「大切なものは隠す」日本文化の神髄
【第3章】物事は、その出発点を見れば、だいたいの傾向性を掴むことができます。日本の場合、それが縄文文明です。とりわけこの章では、縄文文明が実は3万8千年前からスタートしていることを明らかにしています。おそらくこの考察は、本邦初になります。
日本が目指した理想の世界
文明は海洋からはじまった
世界各地へ進出した縄文人
世界を巡った古代日本人
3・5万年争わなかった平和な民族
【第4章】縄文以来形成されてきた日本人の精神性の根幹を考察しています。この章を読むと、日本人とは何かを肌感覚で理解できるようになると思います。
戦争のない時代・見えない世界とのつながり
生者と死者の親密な関係
日本に通底する7つの思想
天皇が国民を守る「四方拝」
神々と国民を「女性」がつなぐ世界
多数決型民主主義vs.結界型民主主義
【終章】学んだところで自分一人の力ではどうにもならないとお考えの方は多いかと思います。けれど、ひとりのチカラはゼロではないのです。その小さなチカラが集まって、大いなるチカラとなるのだということを、皆様とともに確認しているのが、この最終章です。
人々の「一隅を照らす」力が世界を激変させる
人の生涯において、どのような本と巡り合うかは、極めて重要な課題です。
一冊の本が人生を変える。
それは普通にあることです。
本書が、皆様のお役に立てることを期待してやみません。
ねずさんの新刊本『縄文文明の謎を解く』
本日(5月31日)新発売。