「なるほど」と思っただけで、学んだ気になっていないでしょうか。
本当の学びは、知識を得た瞬間ではなく、それを実際に使い続けたときに、初めて自分のものになります。
今回は、「知行合一」という考え方を通して、「知っている」と「できる」の違いについて考えてみたいと思います。

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学びというと、多くの人は「知識を得ること」だと思っています。
本を読む、動画を観る、誰かの話を聞くなどすることが、学びだと思っています。
それで、その瞬間、「なるほど」と感じます。
けれど、本当の学びは、実はそこでは終わりません。
むしろ、そこからが始まりです。
たとえば、「人には優しくしたほうがいい」という話を聞く。
「そりゃ、そうだ」と納得する。
ところが実際に、忙しいとき、イライラしているとき、自分の心に余裕がないとき、
それでも相手を思いやる行動を取れるかというと、なかなかそうはいかない。
けれど本当は、そのときこそ、学びが「知識」から「自分のもの」へと変わるときです。
つまり学びというのは、頭に入ったことだけではなく、行動に移った瞬間に、初めて身に付くのです。
これが「知行合一」です。
これは武術を考えると、すぐにわかります。
技の説明を聞いただけでは、技は使えません。
実際に何度も動き、試し、失敗しを繰り返すことで、身体で覚えていく。
そしてその動きが、作っているものではなく、体が自然に反応するようになったとき、
初めて「知っている」が「できる」に変わります。
人が生きることも、まったく同じです。
だから、本当に大切なのは、
「どれだけ知っているか」ではなく、
「どれだけ使ったか」です。
学びは、使うこと、そして使い続けることで血肉になります。
そして不思議なことに、使い続けた学びだけが、次の誰かを支える力にもなっていきます。
昨日の「今日のひとこと」の漫画の絵も同じです。
スリッパを揃えることは、誰にでもできる小さなことです。
けれど、それを続けたとき、「整う」ということが、すこしづつ腑に落ちてくるのです。
知識は、頭の中にあるだけなら、自分だけのものです。
けれど、実際に使い続けた学びは、
空気となり、態度となり、生き方となって、周囲に伝わっていきます。
だから学びは、単なる情報収集ではなく、
生き方そのものなのだと思います。
今日も良い一日を♪
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