問題が起きたとき、私たちはつい「どちらが正しい?」「誰が悪い?」と答えを急いでしまいます。けれど、正しさがぶつかり合うほど、出口はかえって見えなくなるものです。そんなとき、問いをひとつ変えてみる。「最後に、どんな笑顔を残したいだろう?」――未来の景色から今日の一歩を考える「出口設計」について、身近な例から考えてみます。

今日のひとこと・出口が見えないときは、答えを急ぐより、まず「最後にどんな笑顔を残したいか」を考えてみる。

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出口が見えないときは、答えを急ぐより、まず「最後にどんな笑顔を残したいか」を考えてみる。

私たちは困ったことが起きると、
どちらが正しいか、誰が悪いのか、どうすれば間違えないのかなどなど、
つい「正しい答え」を探そうとします。

もちろん、それも大切なことです。
けれど、問題が複雑になればなるほど、簡単には答えが出ません。
夫婦でも、親子でも、職場でも、地域でも、国政でも同じです。
こちらにはこちらの事情がある。
向こうには向こうの事情がある。
しかも、それぞれが「自分なりの正しさ」を持っています。

そんなとき、正しい答えを入口で急いで出そうとすると、かえって話がこじれてしまう。
こういったケースは、ものすごく多いと思います。

そこで、問いを少し変えてみます。
「最後に、どんな笑顔を残したいだろう?」

たとえば、子どもが何か失敗をしたとします。
「どうしてこんなことをしたの!」と叱ることはできます。
もちろん、叱らなければならないこともあります。

けれど、そこで一度、
「この子が大人になったとき、今日のことをどんなふうに思い出すのだろう?」
と考えてみます。
すると、同じ「叱る」という行為でも、言葉の選び方が少し変わるかもしれません。

ただ怒りをぶつけるのではなく、
「失敗しても大丈夫。でも、次はどうしたらいいか、一緒に考えよう」
そんな言葉が出てくるかもしれません。

これが、私のいう**「出口設計」**です。

出口設計というと、何か大きな社会制度や政治の話のように聞こえるかもしれません。
そうではありません。
ずっと身近で、しかも国と国との問題にまで適用可能なほど、一般的なものです。

誰かとケンカした。
意見がぶつかった。
仕事で失敗した。
意見が対立した。
説得できない!
何を選べばよいかわからない。

そんなときに、「誰が悪い?」から始めるのではなく、
「最後に、どうなっていたい?」
から考えてみます。

すると、それまで見えなかった景色が見えてくることがあります。

問題をきれいごとで済ませるという意味ではありません。

最後にみんなが笑顔になるためには、ときには厳しいことを言わなければならないこともあります。
何かをやめなければならないこともあります。
距離を置く必要がある場合だってあります。

大切なのは、目の前の感情や理屈だけで判断するのではなく、
**「その選択の先に、どんな未来があるのか」**を見ることです。

出口が見えていると、いま何をすればよいかを考えやすくなります。
出口が見えないまま答えだけを急ぐと、私たちはつい、目の前にある「正しそうな答え」に飛びつくことになります。
そしてその答えを選んだ結果、
誰かがずっと傷つき続けたり、関係が壊れたり、次の世代にまで禍根を残してしまったなら、
それは本当に「正しい答え」といえるものであったのでしょうか。

出口設計(Exit Design)にあるのは、たった3つの問いです。
・最後どうなる?
・壊れない?
・みんなが笑顔になれる?
これだけです。

とりわけ私は、**「最後にみんなが笑顔になれるか」**ということを大切にしています。
ここでいう「笑顔」は、単にニコニコしているという意味ではありません。
「あれでよかったね」
「いろいろあったけれど、ここまで来られたね」
「次はきっと大丈夫だね」
そう言って、それぞれが次へ進めることです。

答えがわからなければ、無理に答えを出さないで、
まず未来を見てみる。
最後に、誰と、どんな笑顔でいたいのか。
そこから現在を振り返ってみる。
いま自分にできることは何だろうと考えてみる。

未来に答えが書いてあるわけではありません。
けれど、
どんな未来をつくりたいのかを決めることで、今日の一歩は変えることができます。

出口が見えないときには、
答えを急がず、
まず、最後に残したい笑顔を思い浮かべてみる。

もしかすると出口とは、
最初からどこかに用意されているものではなく、

「どんな笑顔を残したいか」という問いから、みんなでつくっていくものなのかもしれません。

——今日も良い一日を♪

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