尼港事件ヲ忘ルナ
日本人には、忘れてはならない歴史があります。
私たちは日本人であり、秩序を守り、約束を守り、人を殺したり、奪ったりすることはいけないことと信じている国民です。しかし、力の裏付けがなければ、酷い眼に遭わされてしまうというのが、世界の現実でもあります。
「そんなものは古い昔の出来事だ」と思う方がおいでになるかもしれません。けれど人類の歴史は、そう思うことができる平和な時代と、その平和がもろくも崩れ去り、信じられないような暴力がまかり通る、そんな時代との繰り返しの歴史です。それが事実です。つまり我々日本人は、二度と暴力によって人の体も心も蹂躙されないよう、常に強い国であり続けなければならない。そしてそれを実現するものこそ、国の政治というものです。
ネイション(Nation)とステイト(State)
右も左も在日も邦人もない。
日本に住むすべての人々が、豊かに安全に安心して暮らすことができる日本を築く。
このことは、日本に住む日本人なら、誰もが思うことであろうと思います。
7世紀の時代の大揺籃期を概括してみる
我が国が、国家形成の揺籃期に、素晴らしい天皇をいただいたことは、我が国の臣民として、たいへんに幸せであったことだと思います。我々日本人は、いまあらためてネイションとしての日本にもともと備わった歴史伝統文化を取り戻し、民衆こそが大御宝であるとする、民衆のための究極の民主主義国家を取り戻していく必要があると思います。
蝿は金冠を選ばず・・・木村長門守重成物語
このお話は、昭和天皇がたいへんに愛された物語です。
史実であったかどうかということより、物語が伝えようとしている人の心を学びたいものです。
立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)歩く姿は百合(ゆり)の花
記紀では、まず日本の国土が生まれ、次いで神々が誕生したとあります。つまり我が国において、国土や風土と神々は兄弟です。その神々の直系のご子孫が歴代の天皇です。その天皇の家系に連なっているのが日本人です。ですから我が国では、国土や風土や森の樹々や草花などと、わたしたち人との間には、わかつことができない深い絆(きずな)があるとされてきたのです。