未来は、誰にも見えません。けれど、見えないからこそ、今日どのような姿勢で生きるかが大切になります。怖さをごまかすのか、それとも怖さを認めて備えるのか。失敗を誰かのせいにするのか、そこから学ぶのか。山中鹿介の逸話を手がかりに、日々の小さな「姿勢」が、行動や人との関係を変え、やがて未来の景色を形づくっていくことについて考えます。

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【お知らせ】「今日のひとこと」解説記事を公開します
毎朝、倭塾LINEやSNSでお届けしている4コマ漫画【今日のひとこと】。
これまで、その言葉について少し深く掘り下げた解説記事は、有料の倭塾サロンで掲載してきました。
けれども、このたび、より多くの方に読んでいただけるよう、【今日のひとこと】の漫画本編と解説記事を、コチラの無料の倭塾HPで公開していくことにしました。
【今日のひとこと】でお伝えしたいのは、「これが正解です」という答えではありません。
「そうかも」
「自分ならどうだろう」
「今日、ちょっとやってみようかな」
そんな小さな気づきが生まれることです。
姿勢、自立、出口設計、結び、余白、気づき、祈り――。
毎日の暮らしの中にある身近なテーマから、人と人との関係、そして最後にみんなが笑顔になれる未来について、一緒に考えていけたらと思っています。
4コマ漫画とともに、毎日の小さな読み物としてお楽しみください。
また、無料の倭塾LINEでは【今日のひとこと】本編に加えて、毎回の番外編4コマ漫画もお届けしています。
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朝のひとときに、ちょっと笑って、ちょっと考える。
そんな時間をご一緒できたら嬉しいです^^
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さて、今日の漫画の解説です。
姿勢は、見えない未来を形づくる
明日、何が起こるのか。一年後、自分がどこにいるのか。世の中がどうなっているのか。
どれほど考えても、未来を正確に知ることはできません。
けれど、未来が見えないからといって、私たちが未来に対して何もできないわけではありません。
私たちにできること。
それが「姿勢」です。
ここでいう「姿勢」とは、背筋を伸ばすといった身体の姿勢だけではありません。
出来事をどう受け止め、人にどう向き合うのか。
うまくいかないときに何を選び、誰も見ていないところで、どのように振る舞うのか。
そうした、生きるうえでの「姿勢」のことです。
山中鹿介の逸話に、次のようなものがあります。
ある日のこと、初陣(ういじん)を終えた二人の若者が鹿介の前で、
ひとりは、「敵に向かうと震えが生じて、しっかり敵を見ることもできず、討ち取った敵がどんな鎧であったかも覚えていません」と話しました。
もうひとりは、「自分は敵がどんな鎧を着て、どんな馬に乗り、組み合った場所なども鮮明に覚えています」と話しました。
二人が帰った後、鹿介は傍(かたわら)の者に、
「最初に話した若武者は、立派で勇敢な武士になるだろう。
後に話した若武者は、はなはだ心もとない。
もしかしたら他人のあげた敵の首を拾い取って、自分の手柄としたのではないだろうか。
さもなくば、次の戦で討たれてしまうだろう」
と語りました。
はたして後日、その言葉のとおりになったそうです。
怖くて良いのです。
だから日頃から真面目に準備するのです。
体が大きく、気が強く、日頃から周囲を威圧して偉ぶりながら、自分の責任を人に押し付けるような人は、いざというときに逃げ出してしまうことがあります。
一方、日頃から真面目で、むしろ気が弱く見え、ときにはいじめを受けてしまうような若者が、いざというときには、しっかりと責任を果たすことがあります。
何が違うのか。
「姿勢」です。
あたりまえのことです。
「怖くない」という「嘘」を出発点にすれば、いざというとき、すぐにメッキが剥がれます。
そして本当の恐怖に直面したとき、逃げ出してしまう。
日頃は「怖い」で良いのです。
平時には、恐怖に震えていて良いのです。
怖さを知っているからこそ、必死で訓練し、準備する。
これもまた「姿勢」です。
そして、このことは戦場に限った話ではありません。
たとえば、同じ失敗をした二人がいたとします。
一人は、「あいつのせいだ」と考えます。
もう一人は、「ここから何を学べるだろう」と考えます。
起きた出来事は同じです。
けれど、その出来事に向き合う姿勢が違えば、次に選ぶ行動が変わります。
行動が変われば、その先に生まれる関係が変わります。
関係が変われば、そこから起きる出来事も変わります。
つまり、姿勢の違いは、その瞬間には小さな違いにしか見えなくても、時間が経つほど、大きな未来の違いとなって現れてくるのです。
私たちは、未来というと、つい「何が起きるのか」を考えます。
景気がどうなるのか、政治がどうなるのか、社会はどうなるのか、AIが何をもたらすのか。
もちろん、それらを考えることも大切です。
けれど、未来は外から一方的にやってくるものではありません。
私たち一人ひとりが、日々どのような姿勢で行動し、何を選び、どのように人と接するのか。
その無数の積み重ねが、未来に少しずつ形を与えていくのです。
大切なことは、未来を「当てる」ことではありません。
どんな未来を迎えたいのかという「出口」を考え、その出口にふさわしい姿勢を「いま選ぶ」ことなのだと思います。
最後に、みんなが笑顔になれる未来を望むのなら、いま目の前の人を大切にするようになります。
信頼のある社会を望むのなら、まず自分が約束を守ります。
思いやりのある社会を望むのなら、今日出会った人に、ほんの少しやさしく接してみようとします。
未来の社会は、どこか遠くで誰かがつくるものではありません。
まだ見えない未来の種は、今日の私たちの姿勢の中にあるのです。
姿勢が、言葉を生み、
言葉が、行動を生み、
行動が、関係をつくる。
そして、その関係の積み重ねが、未来の景色をつくります。
だから、未来に「何が起きるのだろう」と不安になるのではなく、
「自分は、どんな姿勢で未来に向かうのか」と、自分自身に問いかけてみる。
未来はまだ白紙です。
その白紙に最初の線を引いているのは、今日の自分です。
姿勢は、見えない未来を形づくる。
今日の小さな姿勢が、明日の景色をつくっているのだと、私は思います。
——今日も良い一日を♪
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