毎日飲む一杯の水も、食事の前の「いただきます」も、私たちにとっては当たり前の光景です。けれど、そこに「なぜ?」という小さな問いを置くと、その向こうに人々の営みや歴史、命、そしてたくさんのRelation(関係)が見えてきます。問いとは、何かを否定するためだけのものではありません。当たり前の中に眠っている大切な意味を見つけ、昨日まで見えなかった世界の奥行きに気づくための入り口です。

今日のひとこと・問いを持つとは、当たり前の中に眠る大切な意味を、もう一度見つめ直すこと。

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問いを持つとは、当たり前の中に眠る大切な意味を、もう一度見つめ直すこと。

朝になれば太陽が昇り、蛇口をひねれば水が出る。
家に帰れば家族がいて、道を歩けば、安心して目的地へ向かうことができる。
私たちは毎日、たくさんの「当たり前」に囲まれて暮らしています。
あまりにも当たり前なので、普段はその意味を考えることさえないほどです。

そこでふと、
「なぜ、これは当たり前なのだろう?」と問いを持ってみます。
すると、それまで見えていなかったものが見えてくることがあります。

たとえば、毎日飲んでいる一杯の水。
「なぜ、こんなに安心して水を飲めるのだろう?」

そう問いを持てば、川や森、水源を守ってきた人々がいて、水をきれいにする設備があり、それを維持する人がいて、さらに安全な水を社会全体に届けようとしてきた長い歴史があることに気づきます。
一杯の水の向こうに、たくさんの人々の営みと、先人たちから受け継がれてきた社会の仕組みが見えてきます。

「いただきます」という言葉もそうです。
なぜ日本人は、食事の前に「いただきます」と言うのでしょう。
ただの習慣だと思えば、それで終わります。

けれど、
「なぜ『いただきます』なのだろう?」と問いを持った瞬間、その言葉の奥にあるものが見え始めます。

それは、食材となった命であり、作物を育ててくれた人であり、それを運んでくれた人、料理してくれた人。
そして、食卓を一緒に囲む人たち。
ひとつの「当たり前」の中に、たくさんのRelation(関係)が眠っていることに気づきます。

「問い」とは、何かを疑って否定することではありません。

もちろん、間違いや矛盾を見つけるための「問い」もあります。
けれど「問い」にはもうひとつ、とても大切な働きがあるのです。

それが、
「見慣れてしまったものを、もう一度、新しい目で見ること」です。

「なぜ?」
「どうして?」
「これは、何のため?」
「これを昔の人は、どんな思いで始めたの?」
「この先、どうなったらみんなが笑顔になれるの?」

「問い」をひとつ置くだけで、いつもの風景が少し違って見えてきます。

これは歴史を学ぶときにも、とても大切な姿勢です。
年号や人物名を覚えるだけなら、歴史は過去の出来事の一覧です。

けれど、
「なぜ、この人はこんな選択をしたのだろう?」
「そのとき、人と人とのあいだには何があったのだろう?」
「その選択の先に、何が生まれたのだろう?」
と「問い」を持つだけで、歴史は突然、いまを生きる私たち自身の問題として立ち上がってきます。

当たり前を当たり前のまま受け取っていると、世界は平らに見えます。
けれど問いを持つと、そこに「奥行き」が見えてきます。
そこに人がいて、思いがあって、関係があり、長い時間の積み重ねがあり、そして未来へ続く道があったからです。

気づきというのは、どこか遠くから特別な答えを持ってくることではありません。
自分の心の奥底にあって、普段は眠っているものです。
「問い」はそれを起こす引き金になります。

答えは案外、いつもの暮らしの中に眠っています。
あまりにも身近すぎて、見えなくなっているのです。

だから、小さな「問い」を置いてみる。
すると、当たり前だったものが、実は決して当たり前ではなかったことに気づきます。

そしてその瞬間、
「ありがたいな」という気持ちが生まれます。

「問い」は、当たり前を壊すためのものではありません。 当たり前の奥にある大切なものを、もう一度見つけるためのものです。

おそらく誰もが、通り過ぎてしまう何かに、「なぜだろう?」と問いを置くことがあると思います。
けれど、ちょっとだけ、その「問い」を深くしてみてはいかがでしょう。

もちろん、毎日発見ばかりがあるわけではありません。
でも、昨日まで見えなかった何かが眠っていることに気づく日はかならずあります。

なぜなら、
問いを持つとは、当たり前の中に眠る大切な意味を、もう一度見つめ直すこと。
だからです。

そして、その小さな問いから、また新たな気づきが生まれるかもしれません。

——今日も良い一日を♪

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