再生と希望
満開の桜に

辛さを知る人が自分一人しかいなかったとしても、たとえ、心が折れてしまったとしても、あの折れた山桜のように、立派に花を咲かせていく。
行尊の歌は、そんな、人生の辛いときにこそ、心に沁みる歌です。

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再生と希望
二項対立論と日本的思考

二項対立状態になったら心がけること。それは、意見が対立したら、本当に正しい答えは、その真中にある、ということではないかと思います。そこに答えがあるし、そうやってより正しい答えを求めていくところに、創意が生まれ、工夫が生まれる。そういうことを大切にしたきたのが、日本的思考と行動です。

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江戸時代の現金送金

当時250万の人口を持ち、世界最大の都市であった江戸です。その江戸から全国への送金となれば、おそらくそこには、合計すれば何千両といった大金が、毎日そこにただ置かれていました。ところがそれを盗む人なんて誰もいない。ものすごい民度の高さです。これが明治以降に崩れる前の日本の日常の姿です。

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再生と希望
竺紫の日向の橘小門の阿波岐原

西洋の文化は、何でも手に入ようとする文化です。富、権力、贅沢な食事、旨い酒、女性など、あらゆるものを手に入れ独占しようとします。最近流行の勝ち組、負け組といった言葉も、そうした文化に由来します。
日本の文化は、その真逆です。イザナギの大神がそうされたように、私たちもまた、自分の持つ様々なモノや欲望や執着の一切を手放します。
これは実に理にかなっていることだと思います。なぜなら、世の中は平均の法則が必ず働くからです。作用があれば、かならず反作用があるのです。ということは、すべてを手放すことで、私たちはいちばん大切な、そして貴重なものを手に入れることができる。それがひとりではなかなか難しいことだから、神々のお力をお借りして、手放していく。
それが祓いであり、祓詞なのであろうと思います。

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徳による統治、罰による統治

人間の世に完璧なものなどありません。どんな施策であっても、かならず良い面、悪い面が生じます。けれど、良くないところがひとつでもあるからと、全否定するのではなく、「より良い」状態を常に切り開いていく努力こそが大事です。

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再生と希望
航空戦艦伊勢と日向の物語

先の大戦も、こんにちの戦いも、明治以降の日本の歪みを正そうとする神々の試練ではないか、という人がいます。「伊勢」と「日向」の名を与えられた船が、使いものにならないとされながら、結局この二艦が、あまりにも目覚ましい活躍をしたこと。それは戦後生まれの私たちが、ダメだ、古臭いぞと思っていることが、本当はいちばん大切なことだったこと。そういうことを神々はいま、私たちに教えてくださっているのかもしれません。

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清陽(すみあきらか)

災害の多発する日本列島の中で、生き抜く智慧が日本建国の原点にあります。そうすることで、我々の祖先たちは、我が国を「清陽(すみあきあらか)な、うまし国」にしてきたのです。
だから、「日本を取り戻す」というのは、怒ってばかりいる日本にすることではないのです。明るく、前向きな気持で、ほがらかな国にしていくことが大切なのです。

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再生と希望
硫黄島総指揮官栗林忠道中将の決別電報

国の為重きつとめを果し得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき
仇討たで野邊には朽ちじ吾は又 七度生れて矛を執らむぞ
醜草の島に蔓(たづ)るその時の 皇国の行手一途に思ふ

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再生と希望
桜の花見と平宗盛

ひるがえって現代を見るに、日本の政治権力を握る内閣や国会議員たちは、果たして日本の一般庶民の暮らしや小さな思いを大切にするという姿勢を持っているのでしょうか。あるいは大学の教授や、学校の先生たちの中に、そうした思いが普遍的な思想として定着しているといえるのでしょうか。
そうでないなら、現代日本は、宗盛の時代よりも、800年以上「オクレている」ということになると思うのですが、いかがでしょうか。

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再生と希望
教育が希望を生む

教育は、怒りを持つためのものではありません。もちろんそれも必要ですが、それ以上に、明るく健康的で前向きで、私達日本人の共同体、つまり国益に適う教育である必要があります。教育が「希望」を生むのです。

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